悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ7)

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そう意気込んでいた5年前。
当時は10歳。今はそう、15歳。乙女ゲームの物語の舞台が始まる年だ。

『無理……しんどい。』

va「ついにこの日がきたっちね!」

ヴァイくんは、あれから５年家に住み着き、今も言葉のキャッチボールが出来ないみたい。ヴァイくんの名前の由来は「知恵」って意味なんだけど……知恵なんてあったもんじゃない。

『てか、だいたい転生させてくれるのはありがたいけどよりによってすぐ死ぬキャラだとは……女神様くs「神様は、偉大だっち！！」てか、～っちてうるさすぎ。なんなん？「もはや悪口だっちｯ。」』

今ならふたりはプリキュアの渚(キュアブラック)の気持ちがめちゃくちゃ分かる。なんで妖精とかってこんなにうるさいんだろう……。
髪型、金髪だしな……金髪キュアたくさんいるしどの子の髪型にしよう？魔法が使えるし、「魔法つかいプリキュア」のキュアミラクルの髪型にしよう！
さらさらの髪をとかし、サイドに結ぶ。……キュアミラクルってよりか、「推し○子」の瑠美衣(ルビー)ちゃんみたいだな。まぁ、いいか！

制服のリボンをきゅっと結び、鞄を持つ。これから寮生活になる。荷物は、先に送っといたし忘れ物はないと思う。
階段を降りて、玄関へ向かう。玄関には今世の親がいた。

『お父様、お母様！』

「…！A大きくなったな……。」

私の制服姿を見て、涙目になるお父様。成人式か結婚式くらいのノリの感動シーンじゃん。

「昔は、あんなわがままだったのに立派になりましたね。」

お母様も涙目になっている。こんなに愛されていい親がいるのに、前世の記憶がない時の私はいったいどういう神経してたんだろ…。

『お父様、お母様。泣かないで下さい。』

「すまない。つい、感情が込み上げてしまってな。早く行かないと遅刻してしまうもんな。」

私は、ポケットの中から少し年期の入った紙に金のフレームやお洒落な文字がかかれた切符。これは、学校で配布されるもので片道切符なんだけど一瞬で学園に行けるように瞬間移動魔法がかかっているらしい。凄い。

「それでは、やるぞ。“炎魔法”(エンフィー)」

ﾎﾞｯと、お父様の手から火が出る。これは、基本魔法の一つ“炎魔法”(エンフィー)といい初心者でも出来る比較的に簡単な魔法。まぁ、私は出来ないんですけどね！！
お父様の手から出る火の中に切符を入れこむ。

『それでは、いってきます。』

「「いってらっしゃい。」」

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