悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ49)

今日:12 hit、昨日:133 hit、合計:24,953 hit

〃ページ49

shp side

わいは、女が嫌いや。
俺を捨てた実の母親も、買われた先のコネシマさんの母親も、そしてチーノをストーカーしていた勘違い女も、わいにべたべたする女も全てが気持ち悪い。
前まではどこか心の底で「いい女性もいる」と思っていたが、そんなの一人もおらんかった。ただし、それは女性の場合や…幼女つまり、ロリは心が清らか！！
話を元に戻すんやけど、とにかく女性が嫌で嫌で仕方がなかった。

今日、あの女に魔法を教えるのもギリギリまでチーノに行かないよう説得したんやけどアイツは生徒会に忠実やった……俺の話なんて耳にも入らん。
アイツもアイツで理由はあるんやけど、この前に勘違い女にストーカーされておったから……結局言い合いになってしまった。

shp「……。」

複雑な心の中で寝ていたら、例の女がやって来てわいの側に駆け寄った。
コイツも同じ…と思ったがわいを死んでいると勘違いしたり、よくわからんことをいい、去っていった。

コイツは他のやつとは違う……？
心の中に希望が見えたが、どうせ罠だろうと思いかき消す。
あの女がくれたジュース。
……怪しいんやけど、喉が渇いたから手に取る。別にアイツに少し希望を感じたとかやない。

shp「……うま。」

＿＿毛嫌いしすぎなんだよ！！＿＿

ふっと、脳裏にチーノの言葉が浮かぶ。チーノなら分かってくれるとおもっとったのに……。
胸が苦しくなる、そもそもチーノと言い合ったのはあの女せいやない？あの女がいなければ……。
グッと、手に力が入りペットボトルが潰れる。

shp「＿＿いや、アイツだけのせいやないはずや。」

？「いーや、あの女のせいだよ。」

shp「…！？誰や！！」

良からぬ事が頭に過ぎよったので落ち着かせていたら、落ち着いていた男の声が聞こえた。
だが、周辺には誰もおらん。空耳か……？それにしてもリアルやな。
何か違和感を感じ、気味が悪くなったからチーノ達の様子を見に行くことにした。

『ふぅ、ふぅ、キュアップ・ラパパ！！』

shp「(…努力してんやな。)」

ちらっと隙間から顔を出し、チーノたちを見る。どんなに魔力を込めてもほうきが飛ばない。……はぁ、見てられん。
ずかずかと女の前に立つ。

shp「体が固い、もっと優雅に飛ぶ鳥をイメージしてしなやかな気持ちでやるんや。そこ治さんと、頑張っても飛べんよ。」

チーノが後ろで「相変わらず言い方がきついな。」と言っているが関係無い。そこで反論すれば今までの女と同じやな。
だが、わいが想像する表情とは何倍も違った……

優しく、微笑んでいた。
ホンマになんやコイツ、調子狂うわ。

next→

あとがき&続編→←〃