悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ47)

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Aside

shp「なんや。チーノ、その女を庇うんか…。」

明らかに不機嫌そうな顔をして、私たちに背を向けた。
ﾁｯと舌打ちをしその場を去っていった。

ci「Aさん、ショッピは女性が苦手で…悪く思わんといて下さい。」

『え、あ、チーノ様、謝ることなんてないですよ！？
…けど、ショッピ様はきっとチーノ様を守りたかったんですよ。』

ci「…？」

sha「ショッピの言い方も悪かったけどチーノ、お前、前に勘違い女にストーカーされてたやろ？また起こらんようにしようとしたショッピの優しさちゃう？」

なるほど、そういう事だったのか。
ショッピ様はチーノ様が大好きなんだなと感じとられる行動だ。
エレナ(腐女子)が喜びそうだなこの関係性。

ci「…確かに、後でショッピに感謝しときます！！
……ショッピも辛かったやろうな。(小声)」

『？』

sha「おしゃっ！！箒を浮かばせることも出来たし次は飛ぶ練習や！！」

『……はい！！』

チーノ様の言葉が分からなかったが、この時はやる気に満ち溢れ元気よくシャオロン様に返事をした。だが、人生と言うものはそう上手くいかないものだった……。
そのあとも練習しお昼も食べ(その時もショッピ様は現れず)、午後になっても練習し続けたが……。

『キュアップ・ラパパ！！箒よ、飛びなさい！！』

箒にまたがり、呪文を唱えるがいっこうに進まない箒。これで何度目だろうか？流石に心が折れかけてきた。

ci「疲れていたら、魔力も続きません。少し、休憩しましょう！！」

『なんか、申し訳ございません。ここまで付き合ってもらっているのに…。』

sha「えいっ！！」

『ひっ…！？』

出来損ない過ぎて申し訳なく思い謝罪をしていると頬にヒンヤリと冷たい感覚がし、びっくりして変な声をあげてしまった。
そこにはジュースを持っているシャオロン様の姿があった。

sha「あ、すまん…！！……えっと、謝るんやなくて感謝の言葉ほうが嬉しいから…謝らんくてええよ。」

シャオロンパイセン……イケメンだ…。今まで不人気ポメラニアンとか思ってて申し訳なく思うほどイケメン台詞&イケメンスマイル。

『…はい、ありがとうございます！！』

sha「お、おう。」

あまりにも嬉しく、顔がにやついてしまい多分シャオロン様に引かれているのだろう。
私の顔を見た瞬間、顔を手で覆いそっぽ向いてしまった。ごめんな、ヒロインじゃなくて。

sha「(なんや、あの笑顔…ずるすぎるやろ…。いやいや、俺にはヘルがおるんやから…。)」

シャオロン様の気持ちも知らず私は、外の空気を吸おうと思いその場を後にした。

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