悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ5)

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第1話　前世社畜の悪役令嬢、プリキュアに変身！？キュアヴィーナス誕生ページ5

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「お嬢様。紅茶でございます。熱いのでお気をつけくださいませ。」

『ありがとうございます。』

メイドさんが運んでくれた紅茶を冷ますように息を吹きかける。
高級感溢れるティーカップと香りの良い上品な甘味のある紅茶。そして、あらゆるもの全てが高級そうなこの部屋……。
私、A・ゲッティンは、過労死で亡くなった転生者です。
気がついたのは、昨夜。高熱をだしうなされていた時に前世の記憶が蘇ったのだ。なんともベタな……。

ｶﾁｬﾘと先程まで飲んでいた紅茶を置き、鏡を覗く。
やっぱり……この金髪、赤のつり目。妹がハマっていた乙女ゲームの悪役令嬢に物凄く似ている。会社が珍しくまる1日休みのある日に妹の家訪ねて、1度だけ一緒にやったことがある。

もしこの考えがあってるなら……私、死亡エンドじゃね？？
確か、終盤に封印されていた魔王が復活してしまってその時に、戦いに巻き込まれて死ぬんじゃなかったっけ……？ざまぁ展開ってやつ？

でもね～流石に、死にたくないなぁ。1度死んじゃったし。それに私、いじめてないし。
しかも、この悪役令嬢。魔力が10%しかないらしい！！平均は50%なのに……このまま魔王が復活して攻撃されたら即死じゃん。

『うわぁ～。マジか、これどうしよう？』

せっかく転生出来たのに死ぬの辛すぎん？……なんて、強欲か!!転生出来ただけで幸せだよね!

?「悩み事だっちか？」

『そうそう、めちゃ悩んで……誰？』

声のする方を見ると、梟であろう生物が居た。
え？不法侵入？え、ま、その前に何コイツ？ポ○モン？？

?「ポケ○ンじゃないっち!!」

『え、は、えぇ？ちょっと待って、心読めるん？てか、急展開過ぎて訳わからん。え、まず何処から突っ込めばええ？？』

?「1から説明するっち!」

『おぉ。めちゃ冷静やし、言葉のキャッチボール出来てる？？質問したよね？』

?「まず、極端に言うと……
君、プリキュアの力があるっち！」

は……？何この梟。言葉のキャッチボールも出来なければ、虚言癖？？羽もぎ取ってやろうか？

?「発想が怖いっち!!しかも、虚言癖糞野郎梟じゃないっち!!『いや、そこまでは言ってないし。』ヴァイスハイト・オイレ・ゴット・ラインヴァイスゴルデン・フリューゲル・ヴィ『名前長すぎだろｯ!!ハピプリの白雪ひめの本名くらいなげぇわ!!』

長すぎて、なんて呼べばいいか分からん。とりあえず、先っちょの部分だけとって……。

『ヴァイスハイトだがら……ヴァイくんでもいい？知恵って意味もあるらしいし。』

va「……。わ、悪くないっちね!」

ツンデレかよコイツ。可愛いな。

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