悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ37)

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sn sid

pe「炎魔法(エンフィー)！！」

ぺいんとさんが先程のクロトアさんのように後ろに周りジャンプし、手から炎を出して攻撃した。

tr「はぁｯｯｯ！！！」

どかｯｯｯｯｯ！！！
先程まで力を溜めていたトラゾーさんがぺいんとさんの後にすかさず力強い右ストレートを決める。

魔法「ｳｸﾞｧ！！」

二人の攻撃によりバタリと倒れこんだ魔物。この大きな魔物を倒せる3人を尊敬してしまう。

sn「やった！！倒した！！」

pe「しにがみ～、無事か～？」

sn「あ！みんな！！あっと言う間に倒しt……あ！危ないｯｯｯｯ！！！」

ぺいんとさん達の方を振り向くと倒したはずの魔物が立ち上がっていた。
3人は後ろからまた立ち上がる魔物の存在に気づいていない。僕と3人の距離は遠く、僕の声が届いて彼らが後ろを振り向く瞬間にすでにカマキリのかまのようなものがふりかざされていた。

pe「ｶﾞﾊｧｯ…！！！！」

kr「ｸｯ……！！！」

tr「ｯｯｯ……！！！」

魔物の攻撃を受けて、僕の方へと皆が飛ばされる。
僕は急いで皆に駆け寄り僕が「応急手当」をする。傷が見た目よりも深く治りが遅い。そのすきに魔物は僕たちに近づいてくる。
どうしよう。このままでは治療も出来ないし何故かさっきよりもパワーアップしたかのようなオーラに包まれている魔物に戦闘が苦手な僕にはみんなを守るのは厳しい…。
皆は僕のために戦ってくれて、守ってくれたのに。僕には何も出来ないの……？大好きな仲間がピンチのときにただ恐怖に怯えてるだけ…？
魔物が鎌をふりかざしてくる。どうしよう…＿＿！！！

“＿＿大切な仲間を傷つけたからには責任とってもらわないとね＿＿”

sn「＿…ぼ＿ｯの＿＿を＿……なｯ…＿＿」ﾎﾞｿｯ

魔物「？」

ｯ……怖がるな。怯えるな。戦闘が苦手とか関係無い。守りたいものがあるなら……僕はｯ！！僕はｯ！！

sn「これ以上…僕の仲間に手を出すなｯｯ！！！」

手から、ドーム形のバリアを出現させ、魔物の攻撃を防ぐ。だが、守るのに精一杯でこちらから攻撃出来ない。
耐えきれなくなり僕が作ったバリアはとうとうヒビが入りﾊﾞｷｯｯｯという音と共に壊されてしまった。

sn「……ｯｯｯ！！！」

もう駄目だと思い、咄嗟に倒れている3人に覆い被さるように守った。目を固く瞑りこれからくる衝動を待ち構えた。
誰か、助けてｯ…！！！

『ここまでよく頑張ったね。』

美しい声がした。
その声は僕が追い求めていた凛としていて、力強いが儚げもある彼女の声。
目を開けて、上を向けば空から舞い降りる天使かのように神々しい光を放つ彼女＿＿キュアヴィーナス様だ。