悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ27)

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you sid

ﾊﾞｯと綺麗なお辞儀をしているチーノ様。そして、さっきから隅の方でスマホをいじるショッピ様。
チーノ様の表情はいつもと同じく営業スマイルだ。疲れないのかな？

ci「もし、あの時手当てをしていただけなければショッピは危険な状態になってました……！！」

shp「大袈裟やな…。」

『え、あ、いや、大したことないですよ。しかも、手当てしたのよく私だって気付きましたね…。』

ci「あぁ、それは探知(サーチライト)を使用したからです。」

探知(サーチライト)は、人の実力によるが代々半径1km内にあるものだったら何でも見えるという魔法だ。
これは、かなり難しい魔法でありこれを使えるなんて流石生徒会と、感心してしまう。

ci「まぁ、まだ魔法の完成度が低くて……生徒会の権力でちょこーっとだけ調べさせてもらいましたが。」

『そ、そうなんですね……。』

さらっと怖いこと言ったよ？？この男。生徒会の権力おかしいって。

ci「それで、お礼というかなんて言うか…甘いものお好きですかね？隣町の人気店の割引券なんですけど……二人で行くと更に安くなるのでよろしければお友達と……。」

shp「セールスマンやん。」

こ、これは！！？？隣町の超人気スイパラの割引券！！？？ちょっとお高めだけどその倍ぐらい美味しいらしくて種類も豊富で紅茶もものすごく美味しいらしい……！！

『え、本当にいいんですか！！？？』

ci「もちろんです！」

割引券を受け取り、なくさないようにスカートのポケットに入れる。

ci「本当に貴方は命の恩人です…他にしてほしいことは……？」

『え、いや、これで充分ですよ！？』

ci「いや、まだ恩返し出来ていません！！」

再び営業スマイルのチーノ様。
命の恩人って……大袈裟だし助けた本人は寝てるし、なにこのカオス。しかも今回のチーノ様の営業スマイルは少し裏がありそう……。
その時、ふと脳裏に先程の授業でのらっだぁ先生の言葉が浮かんだ。
“出来なかった人は来週月曜補習だからね”
この二人は生徒会。かなりの実力者。彼らに教えてもらえば月曜の補習まで間に合う……？正直一人で練習しても月曜までには仕上がらない。
怪しいけど、せっかくのチャンスだ。

『＿＿私に、魔法を教えて下さい＿＿』

ci「＿＿え？」

チーノ様が少し、戸惑い考える素振りをしいつもの笑顔に戻り口を開く。

ci「いいですよ！！それでは明日の土曜、空けといて下さい。午前10時に練習場へ来て下さい。」

『引き受けて下さりありがとうございます。それでは、私はこれで。』

御二人に一礼を軽くし、ドアを開けて廊下へと足を踏み出した。

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