悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ21)

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you sid

zm「凄いなぁ！！お前、ほんま正体誰なん？」

『そんなに期待するような相手じゃないですよｯ！』

正体は、ただの魔力10%の悪役令嬢ですよ！！って言ってやりたい。
容赦なく爆弾を投げるゾム様とは真逆でなるべく傷つけず対処する方法を考えながら避ける私。しかも、木に隠れているヴァイくんも回収したい。
フレッシュプリキュアのキュアパッションの瞬間移動を使おう。その前にゾム様を何とかしないと。
う～ん。ﾊｯ、キラッと閃いた！

私は再びミックスパレットを出現させる。

『二つの色を１つに。』

『ブルー、ホワイト。』

タッチペンで青と白を押しすと色が混ざり水色になる。

『温度の力、さげてこ！！』

タッチペンを上に振り、水色のキラキラした光がゾム様や他の生徒会の皆さんの地面を凍らせた。

zm「うぉっ…!?」

案の定、ﾂﾙｯとゾム様たちは滑ってこけた。よし、今だ！！

『ごきげんよう。』

スカートを少し持ち上げ軽く礼をする。GOプリンセスプリキュアの決め台詞……！！言ってみたかったんだよね！！
木の木陰に入り、ヴァイくんを回収し、テレポートする。

『はぁ…、なんか疲れた。』

va「本当に凄かったっち！！だいぶイキってたけど！！」

『確かに、だ、だいぶイキってたよね、…』

『てか何で、私が戦っている間木の裏で隠れてたの？お助けキャラちゃうやん！！』

「だって、僕はもうAの使い魔だってある程度知られているからキュアヴィーナスと一緒に僕の姿を見たら正体バレるっちよ？」

珍しい…ヴァイくんがよく考えて知恵のある行動をしてる。明日嵐来るんちゃう？

va「失礼っちね！！」

『あ、そういやヴァイくんは人の心が見えるんだった…。』

そんな感じでやり取りしているとﾎﾟﾝｯと、変身が解け制服姿へと戻る。

va「…A、もう一度聞くっち。プリキュアやってくれるっちか?」

ヴァイくんが真剣な表情で私を見ている。ふわりと風が吹き、横を見ると美しい夕暮れ。ヴァイくんのルビーのような瞳は夕暮れに照らされさらに輝いている。

『女に二言はないわ。』

va「本当っちか！！」

『もちろん、なんだってやってやるわ、死亡エンド回避の為なら。』

少し感情が高ぶると言葉使いがお嬢様になってしまう。
首にかけられた、ヴィーナスペンダントを握りしめる。目をゆっくり開け表れたのはヴァイくんにも劣らないくらい情熱と華麗さを踏まえた紅く輝く瞳。