悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ16)

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you sid

tn「ｯ……！！」

ht「なｯ……！！」

そろそろ限界に近づいて行く彼らの痛々しい姿。
この気持ちが偽物の善意でもいい。
“彼らを助けたい”

命をかけて、ボロボロになっても諦めず戦い続ける彼らの役に立ちたい。
確かに、彼らには何の関わりもないしそもそもあまり関わりたくないと思っていたがこんなに痛々しい姿、見捨てられない。せめて少しでも役に立ちたい。
けれど、私は魔力10%。足手まといにしかならない。
なんでもっと努力しなかったんだろう?いや、過去を掘り下げても意味がない。今、私に彼らを救える力があれば……。なんでもいい、こんなに傷ついている人は流石に放って置けない。

『今、今、私にｯ……“力があればｯ”！！！』

ｶｯｯ…！！！
刹那、体から光輝く不思議なオーラが出る。これは……?

va「これは…プリキュアの力だっち！！」

『プリキュアの力……!!』

目の前が光輝いたと思ったら、燃える情熱より紅く輝くペンダント。まるでヴァイくんの瞳のようだ。

va「それは、ヴィーナスペンダントだっち！！」

『ヴィーナス…ペンダント?』

va「それを使って変身するんだっち！！」

スタートゥインクルプリキュアの変身道具スタカラーペンダントとダブってるな～と思いつつ、手に取る。
手に取ると、紅いペンダントに盾のようなものの上から剣が重なる模様が浮かび上がる。

va「さぁ、プリキュアに変身するんだっち！！」

『……ねぇ、ヴァイくん。私、純粋でもないしなんならヒロインに嫉妬したし。自己中だし、さっきのも欲望だし。私がプリキュアになっていいの?』

va「…確かに、プリキュアは心の汚れていないものがなるっちね。けれど、プリキュアは“人を助けたい”、“世界を守りたい”等の理由で変身するっち。それは、我々からみたら純粋な善意であるっち。けれど……“欲望”でもあるっち。強い“欲望”があるAだからこそ今までのプリキュアとは違うけど最強で美しくなるじゃないっちか?」

言葉のキャチボールの出来ない梟かと思えば……知恵あるじゃない。

『えぇ、私は欲望の塊よ。それで本当にいいの?』

va「二言はないっちよ。