悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ14)

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『あ、待って。イベ来るから早くしないとｯ！！』

va「イベ…?」

『乙女ゲームのイベントだよ。好感度あげるみたいな?』

va「それがこれから始まるっちか?」

『そう。』

部屋を出て、しっかり鍵を閉める。そして、走って学園の敷地内の目立たない森へと進む。

va「?なんで森に来るんっちか?」

『それはね…』

刹那、ﾄﾞｯｼｰｰｰﾝと地面が揺れる。見上げるとそこには黒く四階くらいの高さまであるデカイ魔物がいた。

『今回のイベント……“強敵の魔物をチートヒロインが一瞬で倒しちゃう”そんな感じのイベント！！』

その名の通りです。そして、私が森に来た理由は目立たず安全にヒロインが戦うところを見れるのがここだったの。
ｷｬｰｰｰと、生徒が叫んで避難している。そして、生徒会が魔物と戦っている。

sha「はぁｯ……！！」

kn「そやｯ……と。」

生徒会、流石実力者集団。物凄く繊細された動きにあり溢れる力。それぞれに戦い方に個性があり自分のたち位置を把握している。
だが、この魔物は少し強め。今の生徒会ではなかなか手強い。その時に現れたのがヒロインって訳。ヒーローガールやな。

shp「ほｯ……ｯ！！」

あ、ショッピ様だ。生徒会に入ったんだ。彼も言わんばかりに強い。

shp「よっと……。」

ﾊﾞｼﾝｯｯｯ…！！
軽々動かされる体は気だるげな彼だからこその動きであり、敵に一発決めてひるませた。凄い…。同学年とは思えない。
思ったのもつかの間、ひるんだかと思われた敵がすかさずショッピ様に攻撃をした。危ない……!?

ci「ｯ!？ショッピｯ！！！」

ドカｯｯｯ！！

shp「ｶﾞﾊｯｯｯ！！」

あまりの素早さに受け身がとれず彼は攻撃を食らってしまい、飛ばされた。
そして、私のいる森の方へと落ちていった。

『あの落ち方ヤバくないｯ!?た、助けに行かないと！』

va「A、こっちだっち！！」

走りだしヴァイくんに案内され、ショッピ様を発見する。幸い頭から落ちていないようだが気絶して血は流れており、ボロボロで息も荒い。
常に用意している薬草等で手当てをする。かなり怪我が酷いな…。

va「治癒魔法使わないんっt……あ、そうだ魔力10%だったち…。」

『〆るよ??((圧』

まぁ、魔力10%だからまともに治癒魔法も使えないから常に薬草とか用意してるから否定できないけど。

shp「ｯ…。」

消毒液が染みて痛そうだ。……彼は命をかけて戦ったんだな。それに比べて私は…。

va「A?手が止まってるっちよ?」

『あ、うん。ごめん。』

いけない、今は治療に専念しないと。
薬草で止血をさせ丁寧に包帯を巻き、横に寝かせる。

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