悪役令嬢サマ死亡エンド回避のためプリキュアに変身するようです！？【実況者】 (ページ12)

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沢山の新入生が並ぶなか、私たちもその列に並ぶ。

er「あ、魔力測定の係さんトントン様とオスマン様じゃん。」

『本当だ。』

er「あれかな、逸材を見つけて生徒会にスカウト～的な?」

『あーね。』

そんな風に駄弁っていると、周りがざわつき始めた。

『ん?なんだ?』

er「周りがいすぎでよく見えない……あっ!!」

『どした?』

er「次の魔力測定、首席のショッピ・イロニー様だからか。」

『あれか。生徒会から推薦をされた人だよね?』

人と人の間から見えるヘルメットを被る後姿。名前と見た目でまちがいない。攻略対象だ。
水晶に彼が手をかざす。多分あそこに魔力を注ぎ混んでいるのだろう。その瞬間、計測係りのトントン様が目を見開いた。

tn「92%。流石、シッマが推薦しただけあるな。」

shp「…ッス。」

そして、少しきだるげにくるりと振り替える彼。その姿に周り女子はときめいて、黄色歓声を出したり、倒れたりした。
茶髪で気だるけな目だがイケメンであり顔が整っている。

er「流石は、生徒会に推薦された方。あ、次もう一人の推薦者だ。」

その言葉に、前を向くと水色の髪のぐるぐる眼鏡高身長の男子生徒がいた。チーノ・ガオナァ、こちらも攻略対象だ。

tn「91%。流石やなチーノ。」

ci「トントンさんには、構いませんけど！」

いかにもお世辞のような言葉をいい、仮面を被ったような笑みを浮かべる。だが、イケメンだから普通に笑顔が綺麗すぎて周りの女子がクリティカルヒットしている。

shp「俺の方が上やなw」

ci「うざいわぁ～。」

er「ショッピ様×チーノ様もいい…。どっちが攻め?受け?駄目だ、情報が少ない…。」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

『怖っ。……あ。』

進む列の先頭を見ると白髪のツインテール、後ろ素顔でも分かる可愛いオーラを纏っている……女子生徒。

『ヒロインだ……(ﾎﾞｿｯ』

そうだ、ここがヒロインは魔力が100%ということが分かって生徒会に注目されるシーンだ！！

tn「えっと……は?嘘やろ?」

os「どうしたんや、トントン。そんなに取り乱して。……え?」

tn「魔力100%……!?」

トントン様が、驚きで震えた声でいう。えぇ～～～～!?と、周りから驚きの声が溢れる。そして、当の本人は不思議な顔をしている。
ｸｯ……魔力別けてくれ…。

er「魔力100%とかやば過ぎん!？」

『それな。』

白髪ツインテールを揺らし、水色の曇りなき瞳で周りの人を不思議そうに首をかしげる。愛らしく、可愛らしい顔立ちの彼女こそ、ヘル・フェアラート。この世界のヒロインだ。

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