再会 ページ33
「ユイカ。歩いてきて喉乾いたでしょ、紅茶でいいかしら?」
「…うん。」
ユイカはのんたちの元にいた
「やっと、来てくれたのね」
「お姉ちゃんは…あたしの魔法使いなんかじゃない」
ユイカは拳を握りしめながら呟いた
「それでいいのよ、ユイカ。」
「ねえねえ!ナノハについて、教えてよ!弱点があるかもしれないから!」
のんは目を輝かせながらユイカを見た
「お姉ちゃんは人魚姫だったから、水は得意。まあそれは、あたしも一緒だけど…二人とも元は人魚だからね。でも、陸で人魚に戻ったら、どうなるか分からない」
「あは、人魚ぽくない!もっとおしとやかじゃない?」
「…」
ユイカは無表情で紅茶を飲んだ
「あたしたちは、もうあんな辛い思いはしない」
「へぇ、どうして?」
「あの時は運命に振り回されて、あたしたちがあたしたちで居られなくなってた。だから、あたしは決めたの。空白の書の持ち主として、幸せになれる運命を見つける」
「それは、ナノハは入ってるの?」
「…お姉ちゃんの幸せは、私には分からないから、
ーーーー」
その後にユイカが呟いた言葉は誰にも聞こえなかった
「ナノハ、呼んだ?」
「えっ、ラン?」
「うん。」
何処からか現れたランは静かに微笑んだ
「久しぶりだね、ナノハ」
「…うん!あ…ラン、お願い!ユイカを連れ戻して!」
「ユイカが?どうしたの?」
「ユイカがカオステラー…カオス・のんの元へ行ってしまったの…ランなら、助けられるかなって…」
「…分かったよ。場所さえ分かれば、何とかなるかも。」
「ほんと!?ありがとう!場所は、ドリームシアター!ここの近くの丸い湖に囲まれた建物だから…」
「OK。じゃあナノハ、待ってて!」
ランはドリームシアターに駆け出した
「…ユイカ、あなたが役立つためには、その栞が必要よ。さあ、私たちの元へ」
「…でもこの栞は」
「ユイカ」
「…っ」
モリガンとちりはユイカの栞に手を伸ばした
「…ユイカ。迎えに来たよ」
「え、えっ……!?」
「君たち…カオステラーの一行…で、合ってる?」
「な、なんで…!
男がプリパラにいるの!?」
「じゃあね、カオステラーたち」
ランはユイカを連れて窓から飛び降りた
「ラン…どうしてここにいるの…!?」
「お姫様「たち」を助ける為、って言ったら信じてくれる?」
ユイカの目から涙がこぼれおちた
「泣かないでよ、ユイカ」
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