目覚めの日 ページ29
ユイカが眠ってから3日経った
「…ユイカはまだ起きないのかい?」
「まほちゃん…うん。」
ファルルとひびきはユイカの額のタオルを替えていた
ナノハはいつも通りユイカのそばの椅子に座っていた
「ユイカはいつ、目覚めるんだろうね」
「分からない…」
「………そうよ」
レイナが少し納得したように言った
「レイナ?」
「ひょっとしたら、これで分かるかもしれない」
「どうしたの、レイナ」
「ヒーローに、コネクトしてユイカが目覚める時を教えてもらう
少し、リスクはあるけど」
「どうして?」
「窓の外を見てみて、ファルル」
その途端、ファルルは息を飲んだ
「なんで、あのお化けが?」
「恐らく、双子の片割れが動けない状態だから、狙いに来たのよ。」
「……賢いカオステラーね、レイナ」
「ええ、今外に出ても危ないし、ずっといるとやがてここも落とされる…」
「あっ、レイナ、そういう時はね…」
ファルルは作戦をレイナに伝えた
「なるほどね」
「そうすれば、ここは落とされなくて済むし、敵…えっとヴィラン?もやっつけられるよ!」
「そうね…」
「レイナ、らぁら以外全員呼んできて、栞の紋章を確かめたいの、前にナノハに栞の紋章が繋がれる…えっと、コネクト出来るヒーローと関係あるって言ってたから
それと、らぁらにはユイカの面倒を見て欲しいの」
「ファルル、いつもと違うな…」とひびき
「あー、モリガン来る前にそんな話もしたな、私…」
「いつの間にしてたのよナノハ!?」
「あー、私と一緒に呼びに行きましょ!レイナ!」
「なんでこんなぶっきらぼう的な何かになるの!?」
「『的な何か』ってなんだレイナ!」
ひびきさんまで突っ込まなくてもいいじゃないの!解せないわ!
と言いたいレイナだったがギリギリでこらえて、ナノハと共に仲間を探しにいった
「えっと、私とミチルさん以外はさっき伝えた作戦でヴィランを倒す。私は、ユイカがいつもコネクトしているヒーロー…「フェアリー・ゴットマザー」にコネクトする。私の意識を完璧に消して。ミチルさんは、私がいつもコネクトしてる、「シンデレラ」にコネクトして、ユイカの目覚めの時を聞いてもらう。それでいい?」
「ええ。頑張ってね、2人とも。」
レイナたちは導きの栞を持ち走っていった
「…お願いします、ミチルさん」
「ナノハも。頑張って」
そういうと2人は、それぞれのヒーローにコネクトした
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