後悔 ページ11
「ひびきさん…なんか、知ってるの?」
「ああ、知っているとも…」
「じゃあ何故、そんなことを知ってるの?」
レイナがいつもより厳しい声で言った
「僕は、このペンダントの開発に協力したんだ」
「「!?」」
「つまり…カオステラーに協力したって事?」
ユイカがおそるおそる尋ねる
「そうだ、ただ…」
「ただ、なんでしょう?」
「このペンダントの開発に協力したことは、今では後悔してるんだ」
「後悔、ねえ…」
ナノハは小さな声で呟いた
「…此処のカオステラーはペンダントの開発に協力したら、僕の夢を叶えてくれると言っていた。ただ、それは…」
「叶わなかった…と」
ひびきは静かに頷いた
「まほちゃんの夢って…なんだろう」
ユイカも小さい声で呟いた
「…見事にカオステラーにひびきさんは使われた、そしてカオステラーということは知らなかった、そういうこと?」
「ああ、そういうことだ。察しがいいな、君は。」
「私も、前に似たようなことがあったもので」
そしてナノハは何も、言わなくなってしまった
「お姉ちゃんは、話したくない過去があるんだよ…だから、触れないであげて」
「大丈夫、ユイカ。後でひびきさんに少し…話すから」
しばらく、沈黙が続いた。そしてユイカが沈黙を破った
「…マリーお姉ちゃんのこと、言ってもいい…?」
「…!」
「マリーお姉ちゃんって…確か、人魚姫よね?」
「…人魚姫だけど…人魚姫じゃないの…」
ナノハは静かに呟いた
「…私は元々、空白の書の持ち主じゃ無かった。」
「お姉ちゃんと私が双子っていうことはほんと。でも…マリーお姉ちゃんが人魚姫って言うのは嘘。私たちは足はなかった。ヒレ。ファルル、ペンと紙借りていい?」
「う、うん」
そうユイカは言うとヒレの絵を描いた
「これこれ」
「人魚のヒレじゃない…!」
「…あたしは人魚姫だった。空白の書の持ち主じゃ無かった…人魚姫の想区の主役の運命を持っていた…!」
「「「「え…」」」」
ナノハの衝撃の告白に4人は固まった
「私は…元から空白の書の持ち主で、過去を見せる力を持ってた。運命の書、しかも主役の
お姉ちゃんが…少し羨ましかった。双子なのに、何でこんなに違うんだろうって。でも、その思いがもっと強いのは、マリーお姉ちゃんだった。運命の書は…持っていたのに…」
そう言うとユイカは空白の書を開いた
「私の記憶よ、真実を…見せて…!」
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