幼い日の約束。１ ページ5
黒*紫〈幼なじみ設定〉
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久々に夢を見た。
幼い頃の夢を…。
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「もーいーかい。」
「まーだだよ。」
「もーいーかい。」
「もーいーよ！」
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俺は人気のない草木が生い茂ったところに小さい体を丸め身を隠した。
上手く隠れられたのだろう。
なかなか見つけて貰うことができなかった。
段々と辺りは暗くなり心細くなってくる。
寂しくて不安で涙が込み上げてきた。
「ぐずっ、早く誰か来てや〜…。」
自分で動けばいいのになぜか体が動いてくれない。暗くなって怖くて、ただうずくまっていた。
「ひなーっ！どこにおるん〜？」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえてくる。
俺は震える声で彼を呼んだ。
「…きーく〜んっ」
「…ひ、ひなっ!?」
ガサガサと草木をかき分ける音が聞こえると人影が見える。
彼の顔を確認してホッとするとポロポロと涙がこぼれて声をあげて泣いた。
「うわーんっ！きーくーんっ！」
勢いよく抱きついたせいで彼は尻餅をつきながらもよしよしと頭を撫でてくれる。
「ひな…。無事でよかった〜。」
安心したように笑顔を浮かべて俺の顔を覗き込んだ。
まだぐずぐずと泣いている俺をぎゅっと抱き締めて背中を優しくトントンと叩きながら耳もとで呟く。
「ひなのことは俺が守ったるから安心してな？」
「…っ、ホンマ？」
「うん。約束する。」
彼は俺から少し体を離すと照れくさそうに笑った。
「ひな…目、閉じて？」
なぜそう言うのかわからなかったけど素直に目を閉じるとふわっと唇に柔らかいものが触れてチュッと音をたてて離れた。
「ん…っ、き、きーくんっ？」
「誓いのちゅーやで♪」
頬を赤らめながら、にっと笑うに彼に俺は初めてくすぐったくなるような感情を抱いた。
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今思えばあれが俺のファーストキス。
きっと彼にとってもそうだろう…。
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∞さっちん∞(プロフ) - とまころろさん» 初めまして。コメント有難うございます♪可愛いほほえみ…。そう言って頂けて嬉しいです☆亀更新になると思いますがお付き合い頂けたら幸いです。 (2017年9月12日 11時) (携帯から) (
レス) id: b80015d902 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - ほほえみ好きなので可愛いほほえみが読めて嬉しいです。他コンビも素敵です。更新楽しみにしてます！ (2017年9月12日 9時) (レス) id: a490b140af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞さっちん∞ | 作成日時：2017年7月6日 15時
