彼の味。 ページ4
赤*橙
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1人の夜。
何だか無性に寂しさを感じた。
1人でいるのは好きな方なはずなのに…。
最近、彼と2人で過ごす時間が減っているせいだろうか。
普段なら絶対に吸うはずのない彼が忘れていった煙草に手が伸びる。
思いきって煙草に火をつけて煙を吸い込んだ。
「…っ、ゴホッ!ゴホゴホッ!」
むせてしまい煙を肺まで吸い込んでしまったことを少し後悔しつつも、次は吸い込まずに咥内で煙を堪能する。
「にが…っ」
得意な味ではない。
でも愛しくて胸がキュッとなる味。
…彼とのキスの味。
煙草がギリギリの短さになるまで煙を堪能した。
今日は換気しないでこの匂いに包まれていようか。その方が彼を近くに感じていられる気がする。
何となく唇を舐めると彼の味がしてまた胸がキュッとなった。
「すばるくん…早よ会いたいわ〜。」
キスして抱き締めて…。
そんな気持ちでいっぱい。
少しでも満たされたくてまた煙草に手を伸ばした。
彼の味を感じる為に…。
end
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∞さっちん∞(プロフ) - とまころろさん» 初めまして。コメント有難うございます♪可愛いほほえみ…。そう言って頂けて嬉しいです☆亀更新になると思いますがお付き合い頂けたら幸いです。 (2017年9月12日 11時) (携帯から) (レス) id: b80015d902 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - ほほえみ好きなので可愛いほほえみが読めて嬉しいです。他コンビも素敵です。更新楽しみにしてます! (2017年9月12日 9時) (レス) id: a490b140af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞さっちん∞ | 作成日時:2017年7月6日 15時