穏やかな時間。 ページ4
橙*青
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「なあ、ちょっと遠出せえへん？」
「んー？ええけど行くところ決めてるん？」
「いや、決めてへんよ。まあ気の向くままに行こうや。」
そんなやり取りがあったのは今から２時間前のこと。
今回のオフは平日ということもあって人が少ないであろう海へやって来た。
運良く人は１人もおらず貸し切り状態。
「いい天気で良かったなあ…。」
「せやねえ。風も心地ええわあ…♪」
砂浜に大きなレジャーシートを敷いて２人で寝転び、真っ青な空を眺めながら思いっきり伸びをした。
「んあーっ、ふくらはぎつりそ…っ。」
「ふふっ…マル〜、運動不足ちゃう？」
「うう…、そうかもしれへんなあ。」
顔を見合わせて自然と笑顔になる。
久々に２人きりの穏やかな時間に精神的な疲れも癒されていくのがわかった。
「ヤス〜、今日は外に連れ出してくれてありがとな？」
「んふふ、ええよー。僕も海見たかったし…♪」
「なあ、もうちょいこっち…。」
そう言って背中に腕を回し引き寄せるとほんのり頬を赤らめるヤス。
「かわええわあ…。」
呟きながら顔を近づけ、ちゅっと優しく口づけた。
「ん…っ、もう…マル〜。」
「ふふっ、ええやん。もうちょいイチャイチャしよ？」
しゃーないなあ…なんて言いながらも僕が伸ばした腕に頭を乗せて微笑んでくれるから胸がきゅっとなる。
そのまましっかりと抱きしめると胸元に顔を擦り寄せてくる可愛いヤスに癒されながら目を瞑った。
家に帰ったら２人で美味しいものでも作ろうな？
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end
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作者名：∞さっちん∞ | 作成日時：2017年9月17日 12時
