酔っ払いたつくん。１ ページ18
黒*紫+緑*青
「なあなあ信ちゃんっ！横山くんのどこが好きなーんっ？」
いい感じにお酒が回り、間延びしたようなしゃべり方になっているたつにいきなり変な質問をぶつけられた。
「…どこって、まあ…そういうのはええやんか。」
「えーっ？気になるやんかーっ！」
俺の答えに納得がいかないのか唇を尖らせてブー垂れとる。
「…ヤス、お前のツレやろ。何とかせえ…。」
「んー、こうなったら僕でもどうにもならんでー？」
「はあ、面倒なやっちゃわあ…。」
ため息をついてる俺に、まあまあ…と宥めるように肩をポンポンと叩くヤス。
「信ちゃーんっ！」
「もーっ、何やねんなあ…。」
「どっちが告白して付き合いだしたん？」
また別な質問をしてくるたつを軽く睨みつけるも効果はないらしく、興味津々といった感じの視線をこちらに向けてきた。
「…横山さん、こいつ何とかならん？」
「どうにもならんやろなあ…。」
「何で他人事なんよ…。」
「ん？そういうわけちゃうけど、今言うたところで次の日大倉は何にも覚えてへんと思うしなあ…。」
「…あー、それな。」
ヨコの言うことに納得して、たつは適当にあしらっておくことにする。
「なあ信ちゃんってばーっ！」
「はあ…、何なんよー。」
「信ちゃんって横山くんと一緒に風呂入るんー？」
「…ヤス、何とかせえ。」
「もーっ、しゃーないなあ。ほら、おーくら〜。買うてきたチーズ食べようやあ…。」
「うんっ、チーズ食べるっ！」
ヤスのおかげでたつの関心がチーズに向き、ホッと胸を撫で下ろした。
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作者名：∞さっちん∞ | 作成日時：2017年9月17日 12時
