9. ページ13
大量の書類を抱えて自室に戻り、ふと思った。
三日で仕上げるなら今日も眠れないのではないか。
また徹夜か…
『つら。』と一言溢し、デスクに着く。
ただ、どれだけ辛くても苦しくても、此の国を守る為…我々国の犠牲を少しでも減らす為
私が頑張らなければ。
彼等の期待を裏切るわけにはいかない。
その為にも、私は人一倍努力をする。
どれだけ睡眠時間を削ってでも。
先ずはこの書類全てに目を通さなくては…
少し経ち、ほぼ全てに目を通し終えたが…思わず感嘆の溜息を溢してしまった。
本当に"流石"としか言いようが無いくらい、兄さんからの情報は凄く有り難いものばかりだったのだ。
現時点で決定しているα国の作戦 然り、全体的な隊の動き方、兵の数 等々…
全て、事細かく記されている。
主力となる人物の得意とする戦術や、所属する隊も記されていた。
兄さんの情報収集能力には毎度驚かされる。
『…こんなに沢山、集めてくれた。』
この情報を生かして…我々が勝利を収めるんだ。
その事実を再確認した後
目を閉じ、一度深呼吸をする。
『よし、』
書類の作成を始めた。
時刻は既に夜中、静かな部屋で紙にインクペンを滑らせる音だけがカリカリと響いている。
頭の中で諸々を整理しつつ、まずは戦争において最前線で戦ってもらうことになる第一近距離部隊、第二近距離部隊の部隊編制から始めなければ。
第一近距離部隊の隊長は…コネシマさん。恐らく接近戦でこの人の右に出る者は居ないだろう。
ただ、コネシマさんの困った所は、基本的に煽られると乗ってしまうところ、そして何かが彼の逆鱗に触れると歯止めがきかなくなるといったところ。だからまず、それを宥め、かつ冷静に状況を判断出来る人を第一近距離部隊の副隊長…つまり今回の戦争でのコネシマさんの右腕となる存在を選出する。
兵のリストを束ねたファイルを棚から引っ張り出し、パラパラと捲っていく。
まぁ大体の目処は立っている。
前回も任命したが、コネシマさんに気圧されずに宥めることが出来るのは彼しか居ないだろう。
冷静かつ、部下からの信頼度も高く、実力も上位互換。
上司に対して…いや、主にコネシマさんに対して異常な程忠誠心が強すぎるのが痛いところではあるが、コネシマさんも気に留めていないようなので問題無いだろう。
分厚いファイルの最後の方に、彼の詳細を纏めたページを見つけた。
『……スパルタクス、』
彼以外に、適任は居ない。
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輝羅(プロフ) - AI1022さん» ありがとうございます！そう言って頂けて感謝です…モチベ上がりつつあるので頑張ります〜 (2021年12月19日 22時) (
レス) id: f10a80d4d2 (このIDを非表示/違反報告)
AI1022(プロフ) - 初コメ失礼します。めっちゃ好きです！夢主さんが主役さん達と会話してる時は可愛いのに戦闘になると急にかっこよくなるの好きしか言えません() (2021年12月19日 13時) (レス) id: 7501e22401 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - 輝羅さん» ほんとですか！とても楽しみです！ (2021年7月23日 1時) (レス) id: 8ad0ee779a (このIDを非表示/違反報告)
輝羅(プロフ) - 志貴さん» ありがとうございます、コメント嬉しすぎて飛び跳ねました 笑 これから長期休みに入るので、更新頻度増やしますね∩(・ω・)∩ (2021年7月22日 0時) (レス) id: f10a80d4d2 (このIDを非表示/違反報告)
志貴(プロフ) - とてもワクワクしながら読んでました！続きが気になります！無理しない程度に頑張ってください！！！楽しみに待ってます！ (2021年7月18日 20時) (レス) id: 8ad0ee779a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：輝羅 | 作成日時：2021年5月26日 23時
