一緒に暮らそ？

20日目 ページ24

りなside

なおさんとたけるさんに送ってもらって

残っていたお昼の食器を洗っていると


ピンポーンと

玄関のベルが鳴る

画面をみると(人4)お兄ちゃんのドアップでびっくりした


『どしたの？！』

「かぎ忘れてた」

朝(人4)お兄ちゃんが準備していた辺りに目をやると

私と同じチュロスのキーホルダーが

机に転がっていた

『今開けるね』

「ん、ありがとう」

開けると(人4)お兄ちゃんは

両手いっぱいに荷物を持っていて

よたよたと玄関を進む

『何を買ってきたの？』

「買ってきたというか何というか」

リビングに着いてすぐよっこいしょと

置かれた荷物を開けてみると

大量の布の塊

1番上にあったものをひっぱると

『お洋服？』

ほかのも全部お洋服で

おっきな袋二つ分

「そう、りなが着るかなぁって」

『こんなにたくさん』

「るみと大和先輩の学科からもらったから
遠慮なく着てよ」

『あっそうか、服飾学科』

お茶をしたときそんなことを言っていた

「たくさん余ってるみたいだから
りなが大学行ってもらいに行っても良かったけど、またでいいかなって」

たくさんのお洋服

どれも着てみたかったけど

お店に行く勇気がなくて

諦めていたジャンルのものばかりだ

『これ、本当にるみさん達が？』

「これとかはるみ達だね。ほら、このマークが付いてたらるみ達のチームのだよ。まぁ、るみの服をおとなしくした感じかな」

ハートマークにくまがはいった刺しゅうを

(人4)お兄ちゃんは指さす

『私、このマーク見たことあるよ』

「えっ、ほんと？」

『ネットでみてたブランド』

確かにるみさんの甘ロリを少しおとなしくした感じ

まっピンクというより ブラウンにベージュのフリルが少し付いているものとか、もしくは淡いパステルカラーのものとかが多い


こういうお洋服に興味があって

ネットでいろいろみていた中で一番

気になったブランドの服が今目の前にある

こんなことってあるんだ

「気にいってくれたみたいで良かったよ

今度見に行こっか？」

『いいの？』

すごいことになっちゃった

「まず、これ片付けないとな」

(人4)お兄ちゃんは困ったように

辺りを見回して笑った

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