機械仕掛けの私達 (ページ9)

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青天に稲妻ページ9

任務のための支度を済ませ、薬研藤四郎を装備する。薬研さんと繋がった瞬間ぶわっと桜吹雪が舞い、外見が変化する。隣で支度の終わった萌衣の髪色は山姥切さんと同じ色素の薄い金色でひらひらと布量の多い衣装と合わさると俗にいう天女のようだ。
時空転移装置に敵本丸の座標を打ち込みお互いの装備の確認をする。
『─時空転移装置、起動します。その場で動かないでください。』
アナウンスと共に黄金色の粒子が周りを取り囲む。あとは座標まで着くのを待つだけだ。
と、
バリィッ
「「！？」」
雷のような轟音とともに私も萌衣も真っ直ぐ飛んでいた体が弾き飛ばされる。

なんだ、今の。
急いで脳内のコンピュータで原因を探るもののerrorと表示されるばかりで全く分からない。そうこうする内に光の粒子は完全に消失し、私達は更地の上に立っていた。確認すると目標座標─敵本丸のすぐそばから1キロほど離れている。
「結界、みたいだね。」
「うん。」
敵審神者が本丸周辺に結界を張っているようだ。本丸の方向に手を翳すとばちりと跳ね返されるのが分かる。
「A、結界を無理矢理破ってすぐステルス起動させるしかないね…、」
「そうだね。」
結界に向かってそれぞれ得物を構え最大限霊力を込めて何回か切りつける。暫くするとがしゃんと結界の一部が崩れた音がした。
ステルスを起動して突っ込む。結界が壊れたのを察知した時間遡行軍を最小限の手数で戦闘不能にさせていく。
本丸に着く頃にはそれなりに霊力を消費していた。センサーが一番霊力濃度の高い場所を検知する。離れだ。
中から審神者の呼吸音だけが聞こえることを確認してからステルスを解き、突入する。中には刀を構えた男がひとり。
薬研藤四郎を握りしめ飛びかかる。
始めのほうは結界だったりで苦労したけど終わりは案外早く終わりそうだ─。
と思った。

「A、危ない！」
「えっ？」
ギィン！
顔の真横で金属がぶつかる音と一緒に火花がとんだ。たちまち霊力のもやが立ち込める。靄が晴れるとそこには、

大量の時間遡行軍が顕現していた。
奥で男がにやりと笑う。

敵が、一斉に襲いかかってきた。

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お久しぶりです！
全然更新できてなくて自分でも愕然としています。ちょっとずつでも頑張っていきたいと思うので出来れば続きをお待ち下さい！
御愛読よろしくお願いします！