機械仕掛けの私達 (ページ6)

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半休ページ6

光の粒子が消えるとそこはがやがやと賑わう通り。所謂万屋というところだ。別に店舗が一店舗しかないわけではないのだが、みんな万屋、と呼ぶ。

「A！あれ見て、凄く綺麗！」
萌衣に腕を引かれるまま装飾品の店に入ると珊瑚で出来た簪があった。これに毒を塗りつけて刺したら楽に仕事が出来そうだな、持ち込んでも凶器だとバレにくいしと思ってじいっと眺めていると萌衣がそれ気に入ったの？と聞いてくるからこれこれこうこうと説明するとやだもう！と怒られた、のかな？
何で、萌衣が怒るのかよく分からない。というか萌衣が怒っているのかすら分からない。萌衣の表情は眦を吊り上げているものの口元は緩んでいて怒っているときと笑っているときの表情が同居している感じだ。

怒っている？
笑っている？

分からない。
そう考えている間に萌衣の買い物が終わったようで、紙袋を持って近づいてきた。
「A！ここのお店の人が新しく喫茶店が出来たって教えてくれたの、行こう！」
「ん。OK。」
そこから暫く歩いた先に可愛らしい、ファンシーというのだろうか？そんな外観の喫茶店があった。
からんとベルのなる扉を開けると結構盛況で人気のお店という感じだ。
と、普通の感想を抱けたのは入店２秒後のここまで。目の前のウェイトレスが衝撃の一言を放つまでだ。

「お嬢様、お帰りなさいませー！！」

…は？

─────
お久しぶりです。きつねです。
ほぼ１ヶ月ぶりに書きました。更新遅くてすみません…。前の元私の本丸はある程度書き溜めてから出してたんですけど、こっちはほぼ根幹の「人形が世界と恋を知って、死が怖くなる。」という骨格しか決まってない状況でスタートさせてしまったので更新は遅めです…。
因みにAちゃんとくっつくのは薬研です。
後で地雷だったなんてことがないようにお知らせしときます。

そういえば…、コメントってどうやったら読めるんだろ…？

何はともあれ
これからも機械仕掛けの私達をよろしくお願いします！