【鬼滅の刃】ハッピーエンドを目指して２【煉獄杏寿郎】

伍拾肆 ページ7

「退院しても大丈夫でしょう！」



しのぶさんから、やっと退院の許可がでた！

やった！



「でも！

病み上がりですからね。

鍛錬は、少しづつ、無理をしないを肝に銘じて下さいね。

はい、これ機能回復訓練の計画表です。


無理するようだったら、再入院して頂きますからね！


Aさん、見張りよろしくお願いしますよ。」


「はい！」




やっと、家に帰る事が出来ると思うと感慨深い。

長く感じたけれど、一般人よりは、かなり早く退院できた。





千寿郎君へ退院出来ると言う事を手紙に書いて鴉に託し、私達は馬車で帰路に着く。




馬車の揺れが心地よくて、二人ともつい寝てしまう。



…



…





「死ぬ…！！

死んでしまうぞ！

杏寿郎！



鬼になれ！

鬼になると言え！！



お前は選ばれし強き者なのだっ！！」



杏寿郎さんの鳩尾を、猗窩座の腕が貫いている。



何でっ！？

どうしてっ！？？



助かったんじゃなかったの？



「嫌ァァァァ！！！」



…


…




「……Aっ！！！」


ハッと目が覚める。




「…A、大丈夫か？」

杏寿郎さんが、心配そうに私の顔を覗き込んでいる。




周りを見渡すと、まだ馬車の中だった。





『……夢だったんだ……』


ほっとして、涙が出る。



「大丈夫か？」

杏寿郎さんが私を優しく抱きしめてくれる。


「…怖い…

…怖い夢を見たんです。」


「どんな？」







「ーーー忘れちゃいました。」

私は涙を拭いてニコリと笑い、杏寿郎さんに抱きついた。

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