【鬼滅の刃】ハッピーエンドを目指して２【煉獄杏寿郎】

漆拾陸 ページ31

祝言から数日後、私達は産屋敷の別邸へと向かった。



以前提案した、一対多数の打ち込み稽古をする為に最終決戦のキーマンが集められたのだ。




「キャーッ！

Aちゃん、この間は素敵な結婚式に呼んでくれてありがとうっ！」

蜜璃ちゃんが、私に抱きついてくる。



ここに呼ばれているのは、柱の面々、竈門炭治郎君、我妻善逸君、嘴平伊之助君、栗花落カナヲちゃんだ。

禰豆子ちゃんは蝶屋敷で預かって貰っている。


とても広いお屋敷で、柱の皆さんとカナヲちゃんは個室、炭治郎君、善逸君、伊之助君は同室と、贅沢に部屋を使ってもまだまだお部屋が余る位だった。




遊郭後、本来二ヶ月程昏睡状態となる予定だった炭治郎君は、今までの訓練の成果か一週間程の入院で済んだ。




少しづつ、少しづつ色んな事が変わっている。

私は、これからもきっときっと上手く行くと自分を鼓舞する。





お屋敷は高台にあり、訓練をするのはその下の広場だったので外に出るとその様子が見える。





無惨が地上に出て、戦った時間は二時間弱…

皆ボロボロになりながら戦っていた。

圧倒的スピードの無惨の攻撃に、一瞬の油断が命取りになる余裕のない戦いだった。




だから、柱同士で一対多数で訓練すれば、より無惨戦に近いものになって『透き通る世界』の訓練になるんじゃないかと思って、そう提案した。




眼下では早速打ち込み稽古が始まったらしく、炎や砂煙が立ち、風が巻き起こり、雷鳴が轟く。

…

…

……あそこに居るのって、みんな人間だったよね…？

ハリウッド映画でも撮ってるかの様な事になってますが…


次々と周りに生えていた木がなぎ倒されて行く。

あっと言う間に、何もない巨大な広場が出現していた。





訓練の間、私は宇髄さんのお嫁さん達とご飯やお風呂の準備、洗濯をした。



宇髄さんのお嫁さん達は良い人ばかりで、皆仲がいい。



私は杏寿郎さんに、他にお嫁さんが居たら妬いちゃうな、ヤキモチ焼いたりしないのかなぁ？と三人を見て不思議に思った。


気になって

「ヤキモチ焼かないんですか？」

そう聞くと

「私達は好きって気持ちだけで無く、天元様をとても尊敬してるのよ。」

と教えて貰ったけど…


夫婦と言うよりはチームと言う感じなのかな？と理解した。

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