【鬼滅の刃】ハッピーエンドを目指して２【煉獄杏寿郎】

肆拾捌 ページ1

杏寿郎さんの鴉は、杏寿郎さんが無限列車で上弦の参と戦い、大怪我を負って蝶屋敷に運ばれた事を伝えてくれた。




急いで着替え等の準備をして、千寿郎君と蝶屋敷へ向かう。




中に入るとツインテールの女の子が目に入った。


ーーアオイちゃんかな？ーー



その子に

「あの…家の者なんですが、鴉から煉獄が怪我をしたと聞いて参りました。

煉獄の部屋はどこでしょうか？」

と聞く。




「炎柱様のご家族の方ですか？」

と聞かれる。




千寿郎君が

「はい、弟です。」

と言うと、

「そうですか。

では、こちらに。」

と言って部屋まで案内してくれた。





「…あの

煉獄の怪我はどんな感じでしょうか？」

心配で尋ねる。


「肋と右腕を骨折されています。

後は、切り傷や打撲も多数…


折れた骨が内臓を傷つけていて、一時危なかったのですが、胡蝶様の治療で今は落ち着いています。



時間は掛かるかと思いますが大丈夫、治りますよ！」



治ると言われてホッとする。



生きてる！

助かるんだ！！



良かった…

…涙で目が霞む。

もう、最近は涙腺が緩みっぱなしで困る。




「炎柱様はこちらの部屋です。

まだ、薬が効いてるのでお休みになってると思いますが。

何かありましたら、遠慮なくお声掛け下さい。


では！」

ペコリと礼儀良く頭を下げて、さっさと行ってしまった。




ドアをそっと開けると、カーテンの手前のベッドの布団が膨らんで、包帯でぐるぐる巻の頭の後ろ姿が見える。




二人で駆け寄る

「兄上っ…！」

「杏寿郎さん…！


…良かった…

生きてて…」

ホロホロ涙が出てしまう。






ゴソゴソと、布団が動いて




ーーー布団の中から義勇さんがこちらを見た。




……！！？




びっくりして思わず立ち上がると



「ーーー煉獄は、奥だ。」

と、無表情な声で言う。



「！？


も、申し訳ありません！

間違えましたっ！」



頭を下げて、慌ててカーテンの向こう側に移動すると、杏寿郎さんが眠っているのが見えた。

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