参拾参 ページ35
とうとう杏寿郎さんの所にも、隊士の子達がやって来た。
私は毎日食事と洗濯と掃除とで、目が回るような日々を過ごす事になった。
杏寿郎さんがお手伝いの人を手配してくれたけど、やっぱり忙しい。
杏寿郎さんは何十人から一度に斬り込まれても、目にも止まらない速さでそれを捌いて行く。
レベルの差は歴然だ。
「まだまだっ!
そんなものか?
打ち込みを後千本っ!!」
杏寿郎さんが朗らかに言うと、隊士の皆さんから悲鳴が上がる。
沢山の隊士さんを相手にしてるのに、一区切り毎に各人の悪い所を指導していて、良く見てるし、本当にスゴイなぁって思う。
千寿郎君と、冷たいお茶とおにぎりを沢山持って行って
「そろそろお昼ですよ!
休憩されませんか?」
と、声を掛けると皆から歓喜の声が聞こえた。
山の様にあったおにぎりが、見る見るうちに食い尽くされるのを見て、慌ててお代わりを取りに台所に行く。
おぼんにお代わりのおにぎりを乗せ、台所を出ようとしたら、杏寿郎さんが立っていた。
「大丈夫か?」
と聞いてくれるので
「大丈夫です!」
と、答えて
「皆さんに教えてる杏寿郎さん、すっごく素敵ですっ!」
と小さな声で耳打ちしたら、杏寿郎さんは真っ赤になって片手で目を抑えて天を仰いだ。
ーーー数日後
「こんにちは!
今日から柱稽古に参加させて頂くことになりました!」
ある日、いつもの様に隊士が訪ねてきた。
おでこに傷のある少年をひと目見て、その子が竈門炭治郎だと分かった。
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華(プロフ) - honey milkさん» あとは文字数制限ギリギリのお話があるので、色々追加出来ないと言うのもあります。沢山のご指摘、質問ありがとうございました。何せこのお話は最初の作品で勢いで書いた所が多いので、至らぬ点が多々あるかと思いますが温かく見て貰えると嬉しいです☺️ (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» 壱拾肆:(照)→夢主が現れた時に何も持ってない「裸」だった事を思い出して恥ずかしがってると言う事です。 ☆*:以前コメントで、「〜side」を付けてほしいとあったのですが、私が台本書きはしっくり来ないのでタイトルにつけました。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» 章名について:呼吸の数字か旧漢字だったので、それに揃えてます。書き始めた頃、こんなに長くなる予定ではなかったので…本編分に関しては一応完結してるので、章名は変更する事を今は考えてません。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» 壱、肆、拾:脱字、変換ミス、誤字です。訂正しました。 壱拾弐:「取り付く島(漢字にしますね)もない」で正しいです。言った事を聞き入れてもらえない、みたいなニュアンスです。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» honey milk様、沢山のコメントありがとうございます(*´ `)細かい所まで見て下さっててとても嬉しいです。指摘も章名があるので分かりやすくて助かりました! ご指摘について、以下回答です。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年10月28日 10時