弐拾参 ページ25
「煉獄さん?
煉獄さんも眠れないんですか?」
ラッキー♪
笑顔が溢れる。
「う、うむ!
まぁ、そうだな!
Aさんも眠れないのか?」
煉獄さんが隣に腰掛けてくれる。
「今日は…
『月が綺麗ですね』。」
『I love you』を『月が綺麗ですね』と訳したのは、夏目漱石だったか。
きっと通じない告白の言葉を言ってみる。
『バレてないよね?』
じっと様子をうかがうけど大丈夫そう。
月の光に煉獄さんの髪が反射して、キラキラして綺麗。
「あの…
髪を触ってみても良いですか?」
そう思わず言ってしまって、慌てて弁解する。
「いや、あの!
変な意味じゃ無くて!!
月の光に反射して、とても綺麗だなぁって思って…」
煉獄さんは驚いた顔をして、
「むっ…!
こ、これで良いか?」
と、頭を下げてくれる。
そっと手を伸ばして髪を触ると、柔らかいくせっ毛が気持ち良い。
「…ふふふ
ふわふわしてる…」
無防備に頭を差し出してくれて、信頼されてる気がして嬉しい。
ナデナデしていると、急に煉獄さんが頭を上げて目を逸らし
「こんな所に長居をすると風邪を引く!
もう、寝よう!」
と言って立ち上がる。
体も大分冷えたし、
「そうですね。
寝ましょうか。」
と言って立ち上がろうとした時、よろけてしまう。
煉獄さんが、さっと体を抱きとめてくれる。
…
…
…?
煉獄さんが固まってしまった。
「煉獄さん?」
そう言って顔を見上げると
「むっ!
いやっ!
すまなかった!!」
と慌てている。
私を運ぶ時には全然平気そうなのに…変なの。
その様子が面白くて、くすくすと笑ってしまう。
「では、部屋まで送ろう!」
煉獄さんはそう言うと、私を部屋の方へと促した。
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華(プロフ) - honey milkさん» あとは文字数制限ギリギリのお話があるので、色々追加出来ないと言うのもあります。沢山のご指摘、質問ありがとうございました。何せこのお話は最初の作品で勢いで書いた所が多いので、至らぬ点が多々あるかと思いますが温かく見て貰えると嬉しいです☺️ (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» 壱拾肆:(照)→夢主が現れた時に何も持ってない「裸」だった事を思い出して恥ずかしがってると言う事です。 ☆*:以前コメントで、「〜side」を付けてほしいとあったのですが、私が台本書きはしっくり来ないのでタイトルにつけました。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» 章名について:呼吸の数字か旧漢字だったので、それに揃えてます。書き始めた頃、こんなに長くなる予定ではなかったので…本編分に関しては一応完結してるので、章名は変更する事を今は考えてません。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» 壱、肆、拾:脱字、変換ミス、誤字です。訂正しました。 壱拾弐:「取り付く島(漢字にしますね)もない」で正しいです。言った事を聞き入れてもらえない、みたいなニュアンスです。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - honey milkさん» honey milk様、沢山のコメントありがとうございます(*´ `)細かい所まで見て下さっててとても嬉しいです。指摘も章名があるので分かりやすくて助かりました! ご指摘について、以下回答です。 (2021年11月6日 1時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年10月28日 10時