キミといっしょ。【短編集】 (ページ10)

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あの後、お風呂から上がった海人は肉じゃがを
うまいうまいと言ってほんの少しだけ食べて、私の大好きな笑顔を見せてくれたので、ほっとした。

そのまましばらく2人で話しながら、ソファーに座って流しっぱなしのテレビを見てたけど、彼がなんだか眠そうだったので、2人で歯磨きをして、もう布団に入ることに。

中村「きょうねー、のえるくんに褒められたよ」

『へー、なんて褒められたの？』

中村「えー、トランポリン上手だねって(笑)」

『へえ！凄いじゃん(笑)』

中村「なんか、頑張ってよかったなーって思った(笑)」

布団の中で向かい合って、ウトウトしながらも彼はいつも今日あった出来事や嬉しかったことを話してくれる。

この時間が私は好きだ。

『海人、眠いなら寝なよ(笑)明日早いの？』

中村「えーとね、明日はお昼からだよ」

『じゃあゆっくり寝れるじゃん(笑)』

中村「まだAと話したいもん」

眠い目を擦りながら必死に起きようとする彼が可愛くて笑ってしまった。

中村「なんで笑うのー(笑)」

『いや、なんか可愛くて(笑)』

中村「可愛いのは、Aちゃん」

そう言って海人の綺麗な手が私の頬を撫でるから、擽ったくて、身を捩った。

中村「ふふ、照れてる」

『やめて(笑)くすぐったい(笑)』

中村「可愛い可愛い俺の彼女だよ、おまえは(笑)」

両手で私の顔を潰してぐにぐに撫で回してくる。

完全に人のこと玩具だと思ってるな、こいつ。

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