邂逅を果たした ページ10
何気ない日常が恋しいと思ったのはこっちに来てからだった。
家族に会いたい。
それはずっと思ってたことで。
「何やってるの。Aこっちに早く来なさい」
「…うん。うん」
お母さん。
懐かしいリビング。テーブルには椅子が四つあって、ホカホカの夕ご飯が私を招きいれる。
こっちで過ごした時間は全部夢だったんじゃないか。
このまま向こうにいったら、また全てもとに戻るんじゃないか。
全部、全部、全部。
おぼつかない足取りで私は前へ進む。
もう少しで私は向こうに行ける。
「…だめだよ」
パシッ。
乾いた音が私の邪魔をした。
どうして私が何をしたっていうの行かせてよ止めてよその腕を離して痛いよもうすぐで行けるんだ
「それは君の家族じゃない。目を覚ますんだA」
憎いくらい綺麗な顔立ちだ。
それが何かなんて私にはわかってしまった。
煩わしい。
「私が何か知ってるでしょ！？このままじゃあなたは死んでしまう！」
私の感情の爆発に力が暴走し始めた。
ユナンの顔が苦痛に歪む。
それでも尚ユナンは微笑みかけてくる。
「…君を止めるのなんて役得じゃない？」
「なんでそこまでするの！？私達は初めて会う！何しようがあなたには関係ない！」
「君はこの世界に必要だ。過去を振り返るのはやめよう」
「煩い！煩い！煩い！」
――――いきなさい。A――――
「嫌だ！何で母さんまでそんな事言うの！？」
――――ねーちゃん。今のままじゃかっこ悪いぜ――――
「酷いよ！一人ぼっちは嫌だ！」
――――A。頑張りなさい―――――
「・・・・っ」
膝から崩れ落ちて泣きじゃくる私に手が差し出された。
「皆、君を信じてる。これで最後だよ」
ユナンの手を取った瞬間、空間に亀裂が入る。
ガラスのように綺麗だったけど、ぼやけた視界では少ししかわからなかった。
「A。これは僕からのセンベツだよ」
瞼にキスを落とされた。
温もりが消える。
次に見たものは宝の袋をぶら下げながら大声をあげてこっちに向かってくる四人だった。
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ゆい(プロフ) - ユナンどうして夢主知ってるの！？ (2015年8月5日 0時) (
レス) id: 09a769469d (このIDを非表示/違反報告)
超硬質枕 - そういやモルちゃんって夢主と一緒に寝てるのですよね？モルちゃんは寝込みを襲う(意味深)をしないのが気がかりです。それと他の方々も (2015年7月30日 20時) (レス) id: 5b969a0ef1 (このIDを非表示/違反報告)
超硬質枕(涙で濡れた物) - シェヘちゃんって夢主の事好きですか？過去編で追い出すように見えたので気になります…。 質問多くてすいません (2015年7月27日 19時) (レス) id: 5b969a0ef1 (このIDを非表示/違反報告)
超硬質枕(男性専用♂) - 紅玉ちゃんが常識人ポジかな？ (2015年7月23日 23時) (レス) id: 5b969a0ef1 (このIDを非表示/違反報告)
超硬質枕(男性専用♂) - はるかえるさん» アラジン達が玉艶と利害が一致して手を組みかねない件について (2015年7月21日 1時) (レス) id: 5b969a0ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2015年4月26日 18時
