友達はお金持ち ページ10
家を囲む塀の先が見えない。大きな門の前で私は口をあんぐりと開けていた。
「なに間抜けな顔してるの。入るよ」
「恭弥くんはお金持ちだったんだねえ」
「普通だよ」
「ふつうとはいったいなんだったのか」
「……いいから」
神社でいつも通り待ち合わせを私達はしていた。(待ち合わせといっても時間は決めず、来たら一緒に過ごす程度のものだけれど)最初に着いたのは私で、時間があるならとお決まりの幻術で辺りを隠し氷遁の術の開発に着手することにした。
術の開発は難航。そもそも元々私が持ち合わせていなかった力である上に、風遁水遁で戦闘に不自由したことがなかった。使い勝手が良い術にしようと考えるために次第に何のビジョンも浮かばなくなってしまった。そうしているうちに時間は経ち、ついに天候が崩れて雨が降ってきた。
「……そういえば、天気予報で雨って言ってたっけ」
雨が降ってきたら普通の人であればどこか屋内に入ろうとするだろう。しかし私は、雨は伝承レベルの砂の里出身者かつ水遁使いだ。雨が降ったらテンションが上がって浴びまくるのも致し方ない。脳内幼馴染がため息をついた気がした。
ただその現場を恭弥くんに見られてすぐに止めさせられた上に、私の両親は仕事や用事で偶然家を空けていた。濡れ鼠状態の私を恭弥くんが見過ごすはずもなく、雨を浴びたがる私を強制的に恭弥くんの家に引っ張ったのだった。
そして話は戻る。
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やなぎ(プロフ) - 新作だされてたんですね！知らなかったです(悔しみの極)。今回もばりばりストライク決め込んでくるような作品で、舐めるように見つめてますごめんなさい。素敵なお話ありがとうございます (2019年5月7日 18時) (
レス) id: 9b7153919b (このIDを非表示/違反報告)
春蛙(プロフ) - ミリアさん» コメントありがとうございます。原作の時間軸でお正月の回があるので、そこに合わせて書かせて頂く予定です。 (2018年12月25日 23時) (レス) id: 880724d273 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く好みの作品で続きが楽しみです！!オチがあるなら雲雀さんをお願いします！!大好きなので!!リクエスト大丈夫なら雲雀さんと夢主がクリスマスやお正月を一緒に過ごす話お願いします。今後も無理せず更新頑張って下さい。 (2018年12月22日 15時) (レス) id: 5216ee3091 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるのかえる | 作成日時：2018年12月22日 14時
