恋の罠【綾部喜八郎】

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無事に祝辞が終わった。いや、私の心臓は無事じゃないけど。

「では、新入生の皆さんは、各クラスの先生の指示に従って並びながら教室に移動してください。」

そして、各組から順に会場を退室した。
廊下では、各部活の先輩が部活勧誘をしていた。

「バレー部入ろう！いけいけどんどーん！！」
「小平太！声がでかい！新入生が驚くだろ」

運動部怖いな。でもなんだか面白そう。

「茶華道部に入らないか！」
あっ、この先輩イケメンだ と思った。

すると、先輩が何か喋ってた。

「あっ、立花先輩ー。」
「おっ、喜八郎じゃないか！合格おめでとう。どうだ 茶華道部に入らないか。」
「考えておきますー。」
この隣の美男くんは、喜八郎くんっていうのね。
中学校で先輩だったのかこの立花先輩？と関わったことあるみたい。

むー、知ってる先輩もいたけどなんだか声が掛けづらいなぁ。まぁ、いっか。

私達2組は、教室に入ってそれぞれの席に座った。

ここで私は、あることをやらかした。

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