恋の罠【綾部喜八郎】

23 猫 ページ24

授業が終わった。今日は、部活紹介の時間と部活見学の時間があって 授業は、五時間だけである。
この後は、掃除の時間だ。
席ごとにグループ分けをされた。喜八郎くんとは、同じになった。

「ねぇ……。」
掃除が始まる前に、喜八郎くんが話しかけてきた。
私は、何？と返した。

「猫、飼ってるの？」
なんか、いつもより目がキラキラしてた。
私は、思い出した。喜八郎くんのLINEのアイコンが子猫だったということを。
「うん、飼ってるよ。子猫で捨てられてたから拾ってあげたんだよ。」
喜八郎くんは、あまり表情には出てないがいつもより真剣な顔をしている。
いや、どんだけ猫好きやねん 私も好きだけどね。
やっぱり、猫は地球を救うな。
このほとんど感情皆無不思議少年の心ですらわし掴みにしてしまう猫様は偉大だと思った。
「今度、写真送ってくんない？」
喜八郎くんは、目をキラキラさせながら私に要求した。
送るに決まってんだろ少年よ、と思いつつ
いいよ、と言った。
喜八郎くんの表情は、心做しか嬉しそうだった。

いや……えっ？可愛い……。

私は、喜八郎くんがここまで猫好きだとは思わなかったので好感度が上がった。

その後私達は、黙々と掃除をした。

＿＿＿＿
ランキング入り、ありがとうございます！今日、何話ぐらい更新したんだろうか…笑
めちゃくちゃグダグダで、ゆっくり話が進んでいます。最初ですのでね……
次は、部活紹介です。

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