恋の罠【綾部喜八郎】

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忍者像に到着した。
やったね、私が先に到着した！と思いきや……。
「ばぁっ！」
「わぁっ！？」
三木子が、像の裏に隠れてて私を驚かした。
どうやら、三木子の方が先に着いてた。
「もう、驚かさないでよ〜。」
「へへへ、ごめんごめん。」
本当に、反省してるのかと疑ったが可愛いので仕方なく許してしまった。

「今日から、本格的に高校生だね。クラスで新しい友達できるといいなぁー」
三木子が、笑顔いっぱいで楽しそうに話してた。
私は、うんうんっと相槌を打った。
「今日ね、伊賀崎孫兵くんに出会ったんだよ。」
「へぇ、良かったじゃん。確かAの部活の後輩だったけ。」
そうだよーと返した。
「いやぁ、私も左門に会いたいなぁ。今頃、どうしてるかなぁ。」
三木子の部活には、神崎左門という後輩がいた。
三木子とは、ちょくちょく喧嘩したり仲良くなったりと なんだかんだ言って楽しそうな2人だ。
「相変わらず、方向音痴じゃない？
今日だって、多分登校する時も車かあの赤髪の女の子に連れて来て貰ってるんじゃない？あっもう一人方向音痴いたよねー。」
私達は、後輩の話をしてクスクス笑ってた。

「ねぇ、A… あの橋にいるのって。」

浜くんと、喜八郎くんと……知らない男の子だ。

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