鴉の学校と廃れた花園2 (ページ10)

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明「そりゃ芹沢も怒るでしょ」
温「ちっとは大人しくなったかと思ったが、見当違いだったな」
『だからちゃんと謝ったって』
温「思ってねーだろ」
明「あんたのそれは信用ゼロよ」
温「どーせまた1人で突っ込んでくに決まってんだ」
『じゃあなんて言やいいんだ、勘弁してくれ』

昨日のことをアスカに話すともちろん非難の嵐
散々多摩雄に説教されたっつーんだよ

あたしに言い返す権利は無いって自覚してるから耳が痛い話をひたすら黙って聞いてると、昼を知らせる鐘がなる
少しすると教室のドアが開いて、ノンを先頭に挨拶しながら数人の生徒が入ってくる

希「2年集合しました」
『お、早えな』
明「1年は」
希「滝原が連れてくるはずです」

それから少し遅れてノンの言う通り、滝原を先頭にまた何人か入ってきた
集めたのは1、2年の幹部含め幹部候補
他でもねえ鈴蘭と鳳仙の話をするため、わざわざ時間を割いた

『つーことで、一旦鈴蘭と鳳仙の決着がつくまで、幹部以外は近づくんじゃねえぞ』
明「鳳仙に喧嘩売られてもあたしら以外は応戦禁止」
温「必ず報告しろ」
『以上、文句あるやつは？いるか？』

ことの顛末を説明すると、それぞれの反応を示す
2年前を知らねえやつもいるようで、特に1年にはピンときてないようだ

《納得いきませんね》
温「あ？」
滝「やめろ葛城！」

もちろんこっちが決めたことに反発するガキもいる

葛「尻尾巻いて逃げろって言うんですか、天下の藤ケ丘が、聞いて呆れますね」
明「えらく舐めた口きくじゃない、誰かさんみたい」
滝「すいません、こいつ態度だけでかいんす」
『元気よくていいじゃねえか、お前名前は？知らねえ顔だけど』
葛「1年の葛城彩です」
『葛城、じゃあお前今すぐここであたしとやろうぜ、お前が勝てたら応戦の許可やるよ』