鴉の学校と廃れた花園2 (ページ7)

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的「おい宇野ぉ！」

休戦協定は破棄され、鈴蘭と鳳仙はまた戦争になる
それに満足したのか、引き上げようとしたところで的場があたしを呼ぶ

『あ？』
芹「おい、こいつは関係ねえだろ」
『いい、用があんだろ、言わせとけ』

多摩雄は嫌そうな顔をするが、ごたつくならなるでこっちだって言っておきたいことの3つや4つはある
あちらさんが用あるってんなら好都合だ

的「お前に限ってねえとは思うが、首突っ込むんじゃねえぞ」
『そりゃお前ら次第だな』
辰「A…！」
『何がどうなろうと藤ケ丘は一切関与しねえ、首突っ込むとしたらうちの子が巻き込まれた時だけだ』

藤ケ丘は誰にも組みしない
いつだって中立、もしくは渦中の2択だ
クギを刺される意味はよくわからねえが、今の発言で鳳仙は鈴蘭と一戦構えるつもりだと表明したことになる

的「2年前みてぇに乗り込んでこられちゃたまったもんじゃねえからな」
『帰る家燃えカスにしてほしくなけりゃ足りねえ脳みそ使えよ的場』

無鉄砲で恥ずかしい過去の自分の行動もこう言う時は役に立つ

ツルッパゲどもが引き上げた後、多摩雄が源治に自分のしたことのバカさ加減を説こうとするが、案の定何にもわかっちゃいなかった
源治以外の全員はその緊張感を共有してるってのに

芹「新参者に鈴蘭の看板は重てえなぁ」

普段は賛同することなんざほぼねえが、それだけは心の底から同意だ
知らなかったと言え源治は1番破っちゃいけねえタブーを侵した
鈴蘭の看板背負うってんなら、知らねえこと自体が罪になる

期待してたんだがなぁ、今のこいつの手には余るみてえだ
器じゃねえのか、まだ出来上がっていねえのか

『何にせよ、こっちもこっちで警戒しとくぞアッコ』
温「言われるまでもねえ、明日の昼でいいな」
『ああ』
温「どこまで参加させる」
『全員だ、特に1、2年はな』