鴉の学校と廃れた花園2 (ページ40)

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次の日学校に行くと、生徒のほとんどが怪我だらけだった
昨日あんだけでかい喧嘩してんだから当たり前といっちゃ当たり前か

温「よおA」
『よお、べっぴん揃いだな』
明「なにそれ嫌味？」
『違えよバカ、褒めてんだ』

あたしらにとって怪我は勲章
そんなになっても逃げなかったって証拠だから

希「Aさん！今日バイクっすか？！」
『ああ、用あんだ、すぐ出る』
希「えー！乗せてくださいよ！ちょっとだけ！」
『ダメだつってんだろ、何回言わすんだテメェ』

あたしの持ってるメットをみてノンがはしゃぐけど絶対乗せねえ
事故ったらどうする気だ、しかもそんなナリで、ひとたまりもねえぞ

『あ、アスカ、この後時生借りるぞ』
明「なんの許可よ、借りるもクソもないでしょ」
『気使ってんだろうが』
温「2人か？珍しいな」
明「どっか行くの？」
『ちょっとな、心配すんな、取らねえから』
明「だからなんの心配よ」

あたしらに限って何かある訳がねえけど一応アスカに一言入れとかねえとな

『んじゃ行くわ』
温「あ？お前今来たばっかじゃねえか」
『お前らの顔見にきただけだからな』

あたしが今日も頭張ってられんのは、こいつらが昨日ズタボロになってその椅子勝ち取ってくれたから
仲間がちゃんと無事がどうか確認すんのは最低限の礼儀だと思ってる

明「時生によろしく」
『ああ、じゃあな、そんな体で喧嘩なんかすんじゃねえぞお前ら』
温「テメェにだけは言われたくねえよ」
明「クソつまんない冗談ね」
希「いってらっしゃいAさん！」

早々と学校を後にして向かうのは病院
入院中の将治から今朝メールが届いてた
やっと意識が戻ったらしい

誰から話を聞いたのか、文面は俺のせいでとか巻き込んでとか
とにかくあたしへの謝罪だった
返事はまだしてねえ
直接話したほうが早いだろ