鴉の学校と廃れた花園2 (ページ36)

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人数は思ってたより多い、100はいかねえけどまあまあ気合い入れてきたな
頭の人望かそれとも強制か、なんにせよ鬱陶しいことに代わりねえ

明「あの真ん中にいるのが頭の瀬尾、瀬尾ゆかり」
温「瀬尾？昔よくお前に絡んできてたやつじゃねえのかA」
『ああ、顔見るまで忘れてたわ』

うちを落とすと豪語して乗り込んできた活きのいい輩は、中学の時やたらとあたしに喧嘩売ってきてたやつだった
最近絡んでこねえから諦めたかと思ってたが、どう言う風の吹き回しだ

『誰かと思ったら懐かしい顔じゃねえか！』
瀬「出迎えご苦労さん、テメェの吠えヅラ拝みに来てやったぜ宇野」
『相変わらず口だけは達者だな』
温「お前何回Aに負けてると思ってんだ、小物のくせに懲りねえやつだな」
瀬「金魚のフンは黙ってろよ」
温「…んだとこら」
『アッコ』

こいつ昔っから挑発すんのだけはうまいんだよ
アッコもアッコだ、毎回乗せられやがって、学習しろ

『うち潰すとかほざいてたらしいな、急にやる気出してどうしたよ』
瀬「いやなに、お前が鳳仙にボコられたって聞いたんでな」
『…なるほどな、あたしが手負の今ならやれると思ったのか』
瀬「いい加減お前にデカい顔されるのも我慢ならねえんだよ」
『そう簡単に落とせると思ってんのか？ん？』
瀬「テメェさえ倒せばあとはザコだ、どうとでもなる」
『ダッハッハッハッ！聞いたか？あたし以外眼中にねえってよ！舐められたもんだなぁお前ら！』

あたしの笑い声を合図に、うちの生徒から罵詈雑言が飛んでくる
それに応えるような山吹商業の怒号
双方やる気は充分だ

グチャグチャ喋っててもらちあかねえしそろそろ突っ込むかと構えると、アッコに肩を捕まれ抑えられる

温「A、今回は引っ込んでろ」
『あ？なんでだよ』
温「テメェが1人で暴れるからあたしらが舐められんだろ」
明「ズタボロのあんたなんか戦力外、むしろ邪魔」
希「Aさんが相手するほどの価値ねえってこと、キッチリ教えてやりますよ」

瀬尾の舐めた態度が相当癪に触ったのか、3人がいつにも増して殺気だってる
アッコなんか顔に青筋浮かべて、相当プライドが傷ついたんだな