鴉の学校と廃れた花園2 (ページ29)

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明「おはよう」
希「おはようございま…ってAさん？！」
『おぅ』

昨日と違い時間通り到着した学校
明らかに怪我が増えたあたしを見てノンが飛んでくる

希「どーしたんすか！誰にやられたんすか！ぶっ殺しますか！」
『うるせっ、落ち着けバカ、いらねえって』

こいつ色々段階すっ飛ばしすぎな上にいちいち言うことが過激なんだよな

温「おぃーす、お、A今日はちゃんと来たんだ…な…？」
明「あ、おはようアッコ」
『よお』
温「どうしたよそれ、大怪我じゃねえか珍しい」
『色々あったんだよ』

後から来たアッコもあたしの顔を見て怪訝そうな顔をする
普段なら多少の怪我じゃなんの気にも止めねえけどさすがに無視できなかったみてぇだ

明「鳳仙と鈴蘭の喧嘩に飛び入りしたの」
温「は？！お前マジで言ってんのかよ！」
希「な！何してんすか！」
『おいアスカ、そりゃ言い方が悪いぞ』

こいつ絶対わざとなんだよ
あたしが嬉々として参加したと勘違いしてる2人に事情を説明すると、多少は理解を示してくれた

温「だからってよく突っ込んでいけたな」
『行かなきゃ将治が死んでたぞ』
希「筒本は？どうなったんすか」
『わからねえんだ、このあと多摩雄に聞いてくる』
明「それも気になるとこだけど何より、鳳仙がうちを射程圏内に入れてくるかもしれないよ」
希「そうっすね…」
『いや、それはねえな』
温「なんで言い切れるんだよ」

色んなしがらみがあれど、あいつらは別に人を殺したくて喧嘩してるわけじゃない
それがどうだ、ルールのわかってねえバカのせいで今度は鈴蘭に死者が出てみろ
それこそ2年前と同じことの繰り返し、もっと酷くなることだって考えられる

鳴海としてもその展開は避けたいはずだ
そうなる手前で止めたあたしに感謝こそすれ、報復に来るなんてことはありえねえだろう

『鳴海はそこまでバカじゃねえってことだよ』