鴉の学校と廃れた花園2 (ページ28)

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明「A！」
『う、うぅ…ん…ぁんだよ…アスカ……』
明「起きな！時間だよ！」
『…るっせえなぁ、朝から』

まだ寝足りねえってのに布団引っ剥がされて強制的な起床
あんだけ泣いてた割に容赦ねえなこいつ

辰「おはようA」
『あー、おはよ、時夫…』

こいつら2人して早起きかよ、もう着替えてんじゃねえか
まだ７時だぞ
つか腹減った、昨日ゴタゴタしたせいでなんも食ってねえもんな

『アスカ、腹減った、飯食ってから行こうぜ』
明「は？そんな時間ないっての」
『ちょっとぐらいいーだろ、お前のも作ってやるから』

味噌汁作って卵でも焼こう…米は冷凍したやつとパックがあったはず

『時生、飯食うか？』
辰「お、いいのかよ」
『2人も3人も一緒だ、多摩雄は？あいつ学校行くのか』
辰「起こしといてやるよ」
『ああ、頼む』

文句垂れるアスカを尻目に飯の準備をしてると、時生に起こされた多摩雄がキッチンに入ってきた

『おお、起きたか』
芹「おぅ…早えな…」
『アスカに叩き起こされたんだよ』
芹「腹減った…」
『飯食ってけよ』
芹「起きてて平気なのかよ…」
『あー？まあ痛えけど、いつものことだ』

寝ぼけながらあたしの腰に手を回して出来立ての卵焼きをつまみ食いする

『多摩雄、あとで髪結んでやる、邪魔だろそれ』
芹「ん…」
『聞いてんのかよ…』

長い髪を払いながら言うと、その手に頬を擦り付けてくる
どこが百獣の王だよ、いいとこ猫じゃねえか

明「…あれ通常運転？」
辰「いや…、俺も初めて見た」
明「完全無意識よね」
辰「朝っぱらから見せつけてくれんじゃねえか」

できた食事を早々に平らげて全員で家を出る
鈴蘭と藤ケ丘は近いから途中までほぼ同じ道だ

芹「A、学校終わったらうち来い」
『あ？鈴蘭にか？』
芹「以外どこがあんだ」

きっと鳳仙絡みのことだ
しょうがねえとは言え首突っ込んだ以上完全な部外者じゃなくなった
そう言う意味で言や鈴蘭は1番の安全地帯
ここは大人しく言うこと聞いとこう