鴉の学校と廃れた花園2 (ページ3)

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温「いやまだ喋ってたじゃねえか」
明「せめて最後まで聞いてやりなよ」
温「つかあいつら精華だろ」
明「え？じゃああの吹っ飛んでんの平塚？」
希「前より人数連れてきたっぽいっすね」

あとから追いついてきた3人が何か言ってっけど聞こえねえ
こっちはただでさえ負けまくってイラついてんだ

《宇野テメェ！》
《不意打ちとは舐めたマネすんじゃねえか！》

頭吹っ飛ばされて怒ったのか他の奴らが口々に喚いてる
喧嘩売りに来た癖に礼儀にうるせえとは勝手な奴らだな

『うるせえな！喋りに来たんじゃねえだろ！とっととかかってこい！」

言うないなや1番手のやつの拳をかわし、顔に1発
うずくまるのを横目に2番手の腹を蹴る

『歯ごたえねえなあ！おら次ぃ！』
温「おいA！テメェたまには引っ込んでろや！」
『あー？！お前こそすっこんでろ！』
希「あたし！あたしにやらせてくださいよ！」
明「先輩差し置いて出張るんじゃないよノン！」

我先にと全員飛んできて最終的に乱闘に発展する
その奥で最初にぶっ飛ばしたやつがなんとか立ち上がって、参加しようとあたしの名前を叫びながら突っ込んできた

さすがにザコと言えど頭
他のやつが一撃で沈むのに対しまあまあ耐えてる
プライドあんだな、えらいじゃねえか

『アッハッハ！思ったより頑丈だな！』
平「ほざけこら！」
『…っ、いってえだろうが！』
平「テメェにゃ借り返さねえといけねえからなぁ！宇野！」
『うるせえつってんだよ耳元で！テメェ自分の声量もわかんねえのか！』

至近距離でガチャガチャ抜かしやがって、舌噛むぞ
こいつに貸しなんかあったか？誰だよ、覚えてねえぞ

『つかてめえ初対面だろ！呼び捨てしてんじゃねえ！』

顎目掛けて打ったアッパーが直撃
今のは手応えあったぞ

明「いや初対面じゃないっての」
温「なんも覚えてねえなあいつ」
希「さすがに可哀想っす」

意識なく倒れ込んだ死屍累々を前に、今日も快勝
ここまではいつも通りだ