鴉の学校と廃れた花園2 (ページ18)

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『じゃあな、アスカ、根詰めすぎんなよ』
温「頑張れよー」
明「じゃあね、A！あんた明日はちゃんと来なさいよ」
『何回言うんだ、しつけえぞ』

アスカを見送って教室にアッコと2人だけになる
ノンは用があるとかで先に帰った

『みんな忙しそうだな』
温「暇なのはあたしらだけか」
『じゃあ2人でしかできねえ話でもするか？』
温「気色悪いこと言うな」
『気色悪いとはなんだよ』

中学からの付き合いだってのに冷てえやつだ

温「芹沢は動く気配なしか」
『あ？』
温「鳳仙の話だよ」

2人でする話題がそれかよ
色気もクソもねえな

『みてえだな』
温「あんだけわかりやすく喧嘩売られてんのにか」
『だとしてもどうこうすんのはあいつの役目じゃねえだろ』
温「筋で言やぁな」

多摩雄は源治に負けた
力が全てだと仮定すりゃ、今鈴蘭仕切んのは多摩雄じゃなく源治だ
まあ当の本人はリンダマンにかかりっきりで鳳仙のことなんか全く意に介してねえみたいだけどな

温「そうは言っても実質、滝谷は頭じゃねえんだろ」
『ここで多摩雄が出張る道理はねえよ」
温「あの考えなしに鈴蘭まとめられるとは思えねえけどなぁ」
『わかんねぇぞ？もしかするとってこともある』
温「お、なんだよ、えらく滝谷のこと買ってんじゃねえか」
『手がかかるやつは可愛いんだよ』
温「誰が言ってんだ」
『そんなにあたしはお転婆にみえてんのか』
温「…自分の行動見直したらどうだ？」

多少なりともアッコに迷惑かけてることは自覚してるからぐうの音もでねえ
だからって源治と一緒にされるとは甚だ心外だ
さすがにあそこまでガキっぽくねえよ

なんだかんだこうやってアッコと2人でゆっくり話をすんのは久しぶりだから、思いつく限り口に出す
話が尽きるころには、もう外が暗くなってた

『じゃあな』
温「なんだよ、帰んねえのか？」
『アスカ迎えに行ってくる』
温「ならあたしも…」
『遅くなる前に帰れ、何かと物騒なんだからよ』
温「お前と一緒にすんな」
『お前らほんと揃いも揃って…、いいから、お前はさっさと帰れ』

食い下がるアッコに手を振って図書館に向かう
さっきメールしたらまだいるつってた
こんな遅くまでやらなくてもいいだろうに