鴉の学校と廃れた花園2 (ページ13)

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『いらねえってマジで』
辰「Aのことが心配なんだとよ」
『なんの心配だよ、相手は鳳仙だぞ？何もしねえって』
芹「テメェの喧嘩っ早さは何より信用ならねえだろ」
辰「まあでもさすがに毎日はな」
『あ？！毎日来る気だったのかよ？！…勘弁してくれ』

ただでさえお前らが来たらざわつくってのに毎日なんてふざけんじゃねえ、暇かよ

押し問答を繰り返して、しつこく食い下がる多摩雄をなんとか説得する
結局、連絡を欠かさないことを条件に毎日学校まで来るのは断念させた

辰「じゃあな、気をつけて帰れよ」
『あ？なんだ時生、うち寄らねえのか？』
辰「毎回邪魔ばっかできねえよ」
芹「何言ってんだ今更」
『お前が言うんじゃねえよ、あたしの台詞だろ』

親との折り合い悪いのにたまには自分家に帰るって言う
できた息子だなほんと
多摩雄のバカもちょっとは見習えよ、ここ最近毎日入り浸ってんぞ
もはや日常と言わんばかりに当たり前の顔して飯食って、風呂入ってくつろいでやがる

『お前ちゃんと髪乾かせつってんだろ』
芹「あ？めんどくせえよ」
『だからそんな犬みてぇになんだよ、おら座れ』
芹「いらねえつってんだろうが」
『あたしの布団で寝るんだろどうせ、カビたらどうしてくれんだ』

嫌がる多摩雄を足の間に無理矢理座らせてドライヤーをつける

ロン毛の癖に適当なことしやがって、もったいねえ

『ほんとに髪伸びたな、切らねえの？』
芹「めんどくせえ」
『めんどくせって…邪魔じゃねえのかよ』

主に喧嘩する時とか

芹「お前こそ伸びてんじゃねえか、人のこと言えねえだろ」
『そりゃお前が…！』

言いかけたところでまずったと思った
これ以上先は、言ったら絶対調子乗る

芹「あ？俺がなんだよ」
『い、いや』
芹「んだよ、言えよ」

問い詰めるような目線に言わざるを得ない
いや、これは言うべきか？言ったらおちょくられるなんて話じゃ終わんねえぞ