鴉の学校と廃れた花園2 (ページ2)

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《宇野ぉ！》
《出てこいやこらぁ！》
《いんのわかってんだぞ！》

煙たい空き教室でダチと話しながら過ごすいつも通りの学校
違いといやたまに追加される頼んでもいねえオプションの怒声

季節が変わっても相変わらずあたしは人気もんだ
特にガラの悪い女どもから

温「A、呼ばれてんぞ」
『あー？無視無視、今それどころじゃねえから』
希「やらないんすかAさん！」
明「ノン、黙って座ってな」

いちいちザコ相手すんのもめんどうだから居留守使って適当に流す
なにせあたしは今アッコとの一騎打ちで忙しい

手元にはジョーカーとクラブの7
絶対ジョーカー引かせてやる

『だーっ！また負けかよ！』
温「おっし！悪いなA！」
明「これで3連敗、明後日までの昼はAの奢りね」
希「Aさん、ポーカー強えのにババ抜き弱いっすよね」
温「引きの強さはある意味一級品だな」
『くっそが…なんで勝てねんだ…』

念じまくった結果アッコが引いたのはクラブの7
昼飯代を賭けて、たまには趣向を変えようと始めたババ抜きだったのに、一向に勝てなくてフラストレーションが溜まる

加えて外にほったらかした奴らが今日はなかなかしつこい
どんどんデカくなるがなり声で余計にイライラする

『うるっせえなぁ！んなデカい声出さなくても聞こえてんだよザコが！』
温「お、八つ当たりか」
明「あんたの方がうるさいよ」
希「間違いねえっす」
『そんなに相手して欲しけりゃしてやるよ！そこ動くんじゃねえぞ！暇人ども！』

階段を猛ダッシュで駆け降りてお待ちかねのやつらとご対面

《やっと出てきやがっ…》

頭らしき奴が1番前で待ち構えてたから走る勢いのまま飛び蹴りをくらわすと、モロに入った
なんか喋ってたけど知ったこっちゃねえ