Jr.high 34 ページ29
後日、Aはやはりタクミに何かお礼をしようと、極星寮の厨房で一人悩んでいた。
『うーん、ここはやっぱり食べ物が良いと思うんだけど、タクミくん何が好きなんだろう。』
するとそこへ一色がやって来た。
「やぁAちゃん、お困りかい？」
一色の登場にAはちょうどよかったと、何をあげたら喜ぶだろうかと彼に相談した。
「タクミくんというのは、原作では本来、中等部の二年生から編入してくるはずなのに、作者がうっかり一年生から登場させてしまったという、イタリアと日本のハーフで双子の兄でもある、あのタクミ・アルディーニくんのことかな？」
『．．先輩それ、めっちゃメタ発言です。
って、タクミくん双子なんですか？！』
ひょんなことから彼に兄弟がいることを知るA。
『じゃあ弟くんのぶんも作ろうかな。』
「そうだね、喜ぶと思うよ？」
こうして一色の謎のアドバイスもあり、イタリアにちなんでレモンとオリーブオイルをたっぷり使ったクッキーを作ることにした。
試作その１
『うーん、いまいちレモンの香りが薄いですよね？』
「焼いたことでオリーブの風味も少し飛んでしまったかな？」
試作その２
『できましたー。今度はレモンの皮もすりおろして加えてみました！』
「うん、さっきよりも強くレモンを感じるよ！
だけどその分、雑味も増してしまっているね。」
試作その３
『これはオリーブを表面にコーティングしてみました。』
「良い発想だけれど、口当たりが変化したぶん、味のまとまりが無くなってしまったかな。」
．
．
こうして、何度も繰り返し試作を重ねていくA。
そしてそれも二桁を越えた時だった。
試作その１１
『今度は果汁を多目にして生地をあえて柔らかく作ることで、風味が逃げるのをおさえてみました！
どうでしょう？』
「うん、今までで一番美味しいよ。文句ない出来だと思う！」
『わーい。』
そうAは喜びつつも、どこか浮かない顔をしている。
それを見て、先程のクッキーが本当は完璧でないことに気づいていた一色は、やはり指摘するべきだったかなと苦笑を浮かべた。
「納得いかないかい？」
『いや、確かに自分でも今までで一番だと思うんですけど、あと一歩というか。』
「Aちゃんはストイックだね？納得できるまで、頑張ってみる？」
『はい！』
ずっと付き合ってくれている一色に感謝をして、Aは再びレモンに手を伸ばした。
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篠。(プロフ) - マタタ火さん» マタタ火様、この件に関しては年齢の問題(R指定的な意味)もございますので、コメント欄では回答を控えさせて頂きます。どうしてもというのでれば、個人的にプロフィールからメッセージをお願い致します。 (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - ねえ何を勘違いしたの？生で出すって本当はどういう意味？全然わかんないんだけど調べたら出てくる？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - タケタケさん» コメントありがとうございます！！嬉しいお言葉です〜( ≧∀≦)ノ (2019年8月18日 12時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
タケタケ - つづきがきになる。 (2019年8月18日 8時) (レス) id: be34724f91 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - 美咲さん» 美咲様☆コメントありがとうございます！アリスちゃんいいですよね！！早く登場させたいです〜(*^^*)これからも頑張ります！ (2019年3月11日 20時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2018年5月17日 17時
