Jr.high 4 ページ40
『何このトマト、あまっ！春キャベツやわらかーい！』
峻「お前、そんなことしてる余裕あんのかよ．．」
『だってこんなに美味しい野菜なかなか無いよ？どこから仕入れてるんだろう？』
「それはね、僕がこの寮の敷地で育てているものだよ！」
『そうなんで、、うぎゃーー！！？』
峻「いきなりどうし、って、うわぁ？！！」
入寮試験ならぬ腕試しに挑むAたちのもとに、突如現れた褌姿の男。
その姿を直視してしまったAは、瞬時に伊武崎を盾にした。
一方、驚かせた張本人である青年は楽しそうに笑っている。
「ごめんよ、驚かせてしまったかな？
僕は一色慧、君たちのひとつ先輩の二年生だよ。」
怪しいものじゃないよ！と爽やかな笑顔を浮かべる一色。
『あやしい！』
峻「あやしいな！」
一色「あはは、すぐに慣れるさ！」
そんなこんなで、お互いに自己紹介をしながら、調理を進め料理を完成させていった。
ふみ緒「二人とも、合格だよ」
『わーい！お粗末様です！』
峻「．．．」
部屋の鍵をもらいご機嫌なAを、どこか納得がいかない伊武崎は呼び止めた。
峻「なぁ、A」
『ん？』
峻「いや、その、ありがとう。
お前のおかげだわ、受かったの。」
『へ？どうして？』
峻「お前の料理の後だったから、俺の料理が生かされたってゆうか、俺だけだったらたぶんダメだったから。」
彼のその言葉の意味を理解していないA。
そんな二人にそばで見守っていた一色が話しかけてきた。
一色「Aちゃんは、どうしてあの料理を作ったんだい？」
『うーん、伊武崎くんが薫製された豚肉を用意していたから、ボリュームのあるメイン作るかなと思って。
それなら、わたしは軽めの前菜にしたら、コース料理みたいに美味しく食べられると思ったんです！
それにトマトは豚肉にも良く合うし、伊武崎くんの一皿に繋げられる。
冷たいスープの後に熱々のお肉料理、幸せじゃないですか？』
そう言ってニコッと微笑むA。
『あ、てことはむしろわたしの方こそ、受かったのは伊武崎くんのおかげなんじゃ．．！
ありがとう伊武崎くん！！』
Aの不意打ちの笑顔をくらった伊武崎は、照れ隠しのためかふいっと顔をそらした。
峻「っ、さすが、頭ぶつけるだけあるわ。」
『ちょっ、それはもう忘れてよ！』
一色「あはは、青春だね。」
こうして、Aの新たな生活がスタートする。
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篠。(プロフ) - マタタ火さん» すみません、マタタ火様が指摘しているのはどちらのことか教えていただけますでしょうか？ (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - その先って何ーー？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - †NANA†さん» ありがとうございます！訂正致しました！ (2019年3月29日 6時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ43で、「知っているよ」が「知ってるいよ」になっています。 (2019年3月28日 23時) (レス) id: e548a45679 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - アリスさん» よろしくお願いいたします☆楽しみにしています(^q^) (2018年6月8日 18時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2018年4月25日 20時
