episode 12 ページ15
創「おやじ！今日こそ絶対に勝つからな！」
城「お前も学習しねーヤツだな」
『そーちゃん早く行こー？』
創「おう！
おやじ、帰ったら勝負な！絶対な！」
朱里「行ってらっしゃい、道路飛び出しちゃダメよ？」
はーいと返事をしながら、創真はAと共に出かけていった。
小学校も夏休みに入り、今日は二人で学校のプールに行くのだそうだ。
城「やれやれ、やっと静かになったぜ」
朱里「ほんと元気ね」
そして城一郎は店の準備をしようと厨房に向かった。
するとそこへ、彼の携帯が鳴った。
画面を見ると薙切仙左衛門の文字がうかんでいる。
城「なんだよ、また食事会の誘いか？」
そんなことを考えながら電話に出た。
仙「城一郎、急にすまない。
そのな、落ち着いて聞いてくれ。
薊のことで伝えねばならぬことがあってな。」
電話から聞こえてくる声に、いささか緊張が走る。
城一郎は何があったのかと話を聞いていく。
仙「どこから話したものか。
先日、薊の娘．．えりなと少し話したじゃろう？
それでな．．．」
仙左衛門の話を聞き、城一郎はその事実に顔を歪めた。
城「おいおい、マジかよ．．」
彼の話はこのようなものだった。
薊の娘、えりなが薊に虐待を受けていたこと。
その内容は、食に関する行き過ぎた教育によるものだった。
薊の教育によりすっかり変わってしまったえりなを案じ、仙左衛門は薊に二度と薙切を名乗ることを禁じ、追放したという。
仙「ヤツがえりなに対してこのような行動に出たのが、先日おぬしたちが訪れた日のすぐ後の出来事なんじゃ。
故に、無関係とは思えなくてな。
ヤツは元々危ういところは持ち合わせていたが、実の娘にここまでするとは、何かきっかけがあったに違いない。
ともすればあの日、」
城「"Aに出会ったのが引き金になった"
ってことか？」
仙「ああ、おそらく。
すまない城一郎、このようなことに巻き込んでしまって。」
城一郎は大きくため息をついた。
城「まったくだぜ、勘弁してくれよ。
まぁ、忠告どーも。気を付けてみるわ。」
そう言うと会話は終わった。
苦い顔をしていたのだろうか、朱里が心配そうに話しかけてきた。
朱里「何かあったの？」
そう言う妻を安心させるため、城一郎は大したことじゃないと伝える。
しかし内心では、嫌な予感をぬぐうことができなかった。
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篠。(プロフ) - マタタ火さん» すみません、マタタ火様が指摘しているのはどちらのことか教えていただけますでしょうか？ (2020年1月6日 20時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
マタタ火 - その先って何ーー？ (2020年1月5日 12時) (レス) id: 917dfc6071 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - †NANA†さん» ありがとうございます！訂正致しました！ (2019年3月29日 6時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ43で、「知っているよ」が「知ってるいよ」になっています。 (2019年3月28日 23時) (レス) id: e548a45679 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - アリスさん» よろしくお願いいたします☆楽しみにしています(^q^) (2018年6月8日 18時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2018年4月25日 20時
