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一枚のガラスの壁を隔て、司の澄んだ瞳がAを捕らえた。
『…！！』
その視線にドキッとしながらも、Aはエスコートされ席についた。
まず運ばれてきたのは桜エビの前菜。
桜エビは春のイメージが強い食材だが、秋になるとエビ本来の風味が深くなる。
それを熟知している司は、食材を鮮烈に活かした皿を造り上げていた。
こうして９品にも及ぶ渾身のコース料理を堪能していった。
「……A
部屋寒くない！？大丈夫！？逆に空調効きすぎてたら言ってくれ！」
すると途中で、そわそわと司がやって来た。
『大丈夫ですよ。サービスも丁寧ですし、お料理もとても美味しいです！』
「ほんとに？椅子の座り心地大丈夫？照明暗すぎないかな…？」
「…？」
「あのなー！気ぃ使いすぎたら逆に居心地悪くなるだろー」
「え？！！そんな…じゃあ俺はどうしたらいいんだ…」
『ふふ、堂々としてればいいんですよー？』
そんな極度の心配性である司に驚く創真だったが、それよりも彼の創った料理に衝撃を受けていた。
そして、コース料理が異次元の難易度であることも痛感した。
「Aといい司といい、相変わらず抜群の感覚を持ってるぜ…
でもあたしゃーもっと、司の"熱"がのってる皿を味わってみたいけどなー？」
そんな竜胆の言葉に対して、司は笑顔で首を横に振る。
「俺の料理には、"自分"は要らないんだ」
そしてこう続けた。
「俺の作業は、素材の良さだけをひたすらに突き詰めて、ひたすらに研ぎ澄ます。
しかしその作業が逆説的に自分を表現する事に繋がる。
それが、司瑛士の料理なんだ。」
素材を扱う事への絶対的な自信と自負。
それ故に、世の食通たちは彼をこう称するのだ。
"
これぞ今の第一席、司瑛士である。
一方その頃。
えりなの模擬店に、黒いコートを翻し、一人の男がやって来た。
「あのお客様…ご予約はお済みですか？当店は予約制でして…」
その予定外の来客に、緋沙子は断りをいれようと駆けつけた。
しかしその男を見た途端、彼女は驚きのあまり言葉を失ってしまった。
そんな緋沙子を不思議に思い、えりなもエントランスへと顔を出した。
「緋沙子…どうしたの？ご予約がないのならお引き取り頂いて…」
そして男と対面した。
その瞬間、
えりなの表情は一気に恐怖に染まる。
「お…お父様……」
「久しぶりだ、えりな…
愛しい僕の娘よ」
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
