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迎えた勝負の4日目。
この日もまだ、模擬店にAの姿はなかった。
変わりに、創真たちの商店街の富田さんが、たくさんの長椅子を持って来てくれた。
「やー、わりーねぇ富田さん！」
「いいんだよ！Aちゃんと創真くんの頼みなら断れないよ！」
「お礼に一品食べてってよ！」
富田さんの力を借りて、小さな屋台の側に設置されたたくさんの席。
それを見つけて、久我が余裕の笑みで声をかけてきた。
「浅知恵じゃのう幸平ちん。席増やせば客が来るかもなんて、ちょーっち単純すぎじゃありゃーせんかしら？」
そんな久我に対して、創真は至って冷静に応えてゆく。
「…まぁ確かに俺は月饗祭初めてで、編入して半年の新参者っすもんねー。
けど、店を構えての客商売に関しては…
俺の方が先輩より、10年ほど先輩っすよ！」
そして創真は、大きな肉玉の乗った麻婆麺を作り上げて堂々と宣言した。
「それに……言ったでしょ。"料理で勝つ"って、ね！」
そんな創真の作った衝撃の品に、中華研の部員たちはざわつき始める。
しかし客の来場によって、久我と共に店に戻っていった。
「これは、ゆきひらの味！毎日でも食べたくなる安定感のある旨さ！…でも、これだけじゃ…あの完璧な相手にとても敵わない…」
創真の作った麻婆麺を食べた富田さんは、豪華な久我飯店を目の当たりにして正直な感想を溢した。
「ホントにそーかなぁ？」
「えっ？」
「お客全員を100％満足させるのは、その道十年のプロにだって大変なのにさ。」
すると、圧倒的かつ完全無欠かと思えた久我飯店に、徐々に変化が現れ始めた。
長蛇の列
待ち時間の長さ
子供やお年寄りへの配慮の薄さ
回転率重視のサービス
そういった客たちのストレスが徐々に高まってきたのだ。
「久我飯店の欠点は、まだ目に見えてなかっただけだよ。」
そう、創真はこの時を待っていた。
そして今だとばかりに富田さんに声をかける。
「さて…富田さん！その肉玉を割ってくれ！」
富田さんは言われた通りに肉玉に箸を入れる。
するとその途端、香りの爆弾が弾けとんだ。
「つ…月が…月が出たー！！？」
「え？」
「この香り…カレーだ！」
「麻婆豆腐にカレー！？」
「何あれー！」
その圧倒的な香りにつられて、久我飯店に並んでいた客の意識がこちらに向く。
そこへすかさず、創真は自信満々に声を上げた。
「おあがりよっ！
これがゆきひら・改 第二弾！
"時限式・麻婆カレー麺"だ！！」
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
