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『久我先輩のお店って、本当に百点満点かな？』
寮までの帰り道、ふとAが呟いた。
「…俺もそれは気になってたんだ」
「え？あんなに繁盛してるのに…？」
それに対して、同意した創真と首を傾けた恵。
「ま、とにかく！明日からも気合い入れていこーぜ！」
『そうだね！』
「うん！！」
そしてその後、寮に着くと三人はそれぞれの部屋へと戻っていった。
「……A」
『…ん？どうしたの？』
すると創真は、隣の部屋のAに話しかけた。
「頼みがあるんだ。土曜日に向けて＿＿＿」
そんな創真の計画を聞いて、Aは笑顔でうなずく。
『ふふ、りょーかい！任せて！！』
そして月饗祭２日目。
この日も中央エリアでは、久我飯店が首位独走で終了した。
対する創真たちも、わずかながら売上を伸ばし、順位を35位まで上げた。
「よっしゃ！今夜も行きますか！」
そして創真は、閉店後に屋台を移動しながら、帰り際のお客さんたちに残った料理を無料で提供していった。
すると徐々に、屋台の周りに人だかりができ始める。
その様子を見て創真が呟いた。
「…昔、親父が夏祭りで胡椒餅出した時もこんな感じだったんだよなー…」
「え…？こんな感じって？」
「最初は石窯の珍しさに人が集まって、食べたお客さん達の反応が人を呼んで…」
『それでいつの間にか、屋台の周りに人だかりが絶えなくなる…って感じかな？』
「なるほど…」
でもそれは、目の前に石窯よりもインパクトの強い中華研がいては難しい。
そして更に、恵もある問題点に気が付いた。
「…あ、それに胡椒餅って、焼き方は面白くて目をひくけど、実際に誰かが食べてるのを見ないと味をイメージしづらいのかも。」
『確かに、胡椒餅を知らない人は、中の具とか味とか分からないもんね。』
「一方久我先輩の四川料理は、見た瞬間に味が想像できるもんな…」
味のイメージのしやすさと、久我飯店にも勝るインパクト。
それが出来れば、今の状況から抜け出せるかもしれない。
そんな事を考えながらふと夜空を見上げると、雲が晴れて月が姿を現した。
「……A、田所。わりーけど今日から睡眠時間ちょびっとだけ減るかも。」
「え…？」
『何か閃いた？』
「ああ、試してみたいことがある！」
そう語る創真は、確信めいた笑みを浮かべた。
そして大きく輝く月に向かってこう宣言するのだった。
「ゆきひらの新しい麻婆豆腐で、
久我先輩の本丸を……討つ！」
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
