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ここは中華研究会。
その大きな扉を開くと、そこには沢山の部員たちが鍋振りの鍛練をしていた。
そしてそれを仕切るように、久我の掛け声が軽快に響いている。
「はいワンっツー！ワンっツー！いいよいいよいいよー！その調子！
…ん！？Aちん！どしたどしたどしたー？中華研入る！？つーか、今日はお酒飲んでないよね？大丈夫だよね！？」
『は、はいっ！先日はとんだ粗相を…』
「あはは、どんまいどんまい！
って、あれぇ？幸平ちんじゃーん。何しに来たの？」
「やー、久我先輩は学園祭に向けてどんな準備してんのかなーって。俺も1人で屋台でもだそうと思ってて。」
「学園祭かー！そう来たかー！！敵情視察って訳ね、行動早えー！」
そう笑い飛ばした久我だったが、創真の質問にも律儀に答えてゆく。
「そうだねー、何品出すかはまだ検討中だけど、何と言ってもウチの売りは"麻婆豆腐"かなー」
『麻婆豆腐…』
「それなら、俺らも実家の店でマーボー定食出してたんすよ！」
「ふーん…幸平ちん家定食屋だっけ？」
そう言うと久我は、顎に手を当て何やら思案すると、すぐさま部員たちを呼びつけた。
「10人集合ー。
ウチ自慢の麻婆作ったげて、幸平ちんにー」
「「押忍！」」
「もちろんAちんも食べてねー！」
『い、いえっ、わたしは前に久我先輩が作ってくださったので大丈夫ですっ！』
そんな笑顔の久我に対して、Aは以前のトラウマからか全力で拒否をした。
「あはは、そんなこと言わないでよー！あの時はちょーっと意地悪したくて特別辛くしちゃっただけだからさー。ね？」
『え、え…？』
と、そうこうしている間に10皿の麻婆豆腐が完成した。
「さ、久我照紀謹製・麻婆豆腐！！熱いうちに食べてちょ！」
そして二人は、促されるままに一口食べた。
するとその途端、舌が焼けるような辛さと共に、怒涛の勢いで旨味が押し寄せてきた。
「『！！』」
「これが本物の辛味だよ、お二人さん。定食屋の味じゃ、絶対に敵わないっしょ？
ウチの連中はこの味を完璧に再現できるよう仕込まれてる。
この俺によってね！」
その久我の言葉通り、同時に作り上げられた10皿は、どれも寸分違わぬ仕上がりである。
「なんせ…遠月の学園祭は毎年50万人が訪れるお化けイベント。一日千食ぐらいは出せなきゃ上位には食い込めない。そのくらいAちんなら分かってるでしょ？」
『…はい』
そして久我は、大勢の部員を背に従えて創真と対峙した。
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
