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「つ、司やり過ぎだ！！」
重なる二人の光景に目を奪われる一同。
しかしようやく、我に返った竜胆によってストップがかかった。
『はぁ……っ』
そして司から開放されたAは、とろんと潤んだ瞳と少し乱れた呼吸と共に、その場に崩れ落ちそうになる。
「Aっ！！」
そんなAを、側にいた創真が瞬時に抱き止めた。
「……これでもう、紅葉狩りはお開きでいいかな？
幸平、Aのこと頼んだよ。」
そう言うと、司は何事も無かったかのようにその場を去って行った。
それに続くように、先輩たちも司のあとを追っていった。
そしてその場に残された創真たちは、それぞれ煮えきらぬ想いを胸に、しばらく呆然と立ち尽くすのだった。
今年の紅葉狩りは、盛大な遺恨を残すものとなった＿＿
「それにしてもよー、噂には聞いてたけど、Aのやつあそこまで酒が弱いとはなー？」
先頭を歩く竜胆が、ケラケラと笑いながらそう呟く。
「我が極星寮では周知の事実なので、日頃から気を配ってはいるんですけどね？」
「いやいや、前に俺も被害にあってるから！マジでビビるから！」
そんな会話を聞いていたももは、どこか不満気な表情でポツリと呟いた。
「……司は、知らなかったの？」
ももにはあることが引っ掛かっていた。
今回のスイーツ、作ったのは確かにもも自身なのだが、試作の段階で司にある助言をもらっていたのだ。
「……司、試食したときに言ったよね？
"香り付けに洋酒を入れたらどうか"って…」
「「…！？」」
その言葉に、竜胆たちも違和感を覚えた。
Aのことについて、どんな些細なことも知っている司が、これほど重要な事実を知らないはずはないのだ。
ましてや、自分たちですら知り得ている情報なら尚更だ。
しかし…
「……知らなかったよ。まさかここまでとはね…」
そう冷淡な瞳で答えた司に、一同はそれ以上深く問い詰めることはしなかった。
「……そう」
「まっ、まぁ！！それよりもーすぐ月饗祭だなぁー？」
そんな不穏な空気を打破するように、竜胆が大きく声を上げる。
「今年こそ全店制覇するぞー！司も気合い入れろよー？」
「ああ、全力を尽くすよ。
今年の月饗祭は、新たな改革の序章でもあるからね…」
「「……」」
そんな司の意味深な言葉に、一色と久我、そして第三席の女木島は、嫌な予感に顔を曇らせる。
それはやがて、遠月の歴史に名を残す大事件となるのだ＿＿
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
